七本目
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げるなりすればよいのでは?」
リムアリーシャって…案外優しいのかな…?
「私の要件は以上だ。何か聞くことはあるか?」
「昨日俺が撃ったアイツは何者だ?」
「私の命を狙う暗殺者だ」
ふーん………え?
「暗殺者?」
「他の公国からの刺客さ」
他の公国だと…?
「ライトメリッツ以外にもポケモンの国があるのか!?」
「うむ。私が知るだけでも、他に六つある。
ライトメリッツ以外の公国もいくつか訪れた事がある」
ライトメリッツと同規模で六つ?
はは、人間はいよいよ滅ぶな。
「そうか…なら、あの時の火炎弾を掻き消したのは何だ?
あんな技は存在しない筈だが?」
「さて?見ていたのならわかるだろう。
運良く突風が吹いて炎が掻き消されたのだ」
「じゃぁ、アリファールとやらは運良く突風を起こすまじないか何かか?」
「興味があれば自分で調べろ。
私は優しい教師ではないのでな。
出来の悪い生徒に何でも教えてやったりはしない」
「それは俺に行動の自由を与えるって事か?」
「部屋から出さずにいて病気になられても困るからな。
ライトメリッツ内で、かつ監視付きなら、歩き回る事を許そう。
ただし、街を囲む森に近付いたら脱走と見なす。
ほかには?」
「十分だ」
「そうか、なら部屋に戻れ」
ログハウスから出ると、リムアリーシャがついてきた。
「部屋まで送ってくれるのか?」
「いえ、私はエレオノーラ様と話があるのでそれは他の者に任せます」
と愛想のない顔にさらに鉄仮面を張り付けたような無表情で否定した
「一つだけ教えてください。
なぜ、形だけでもエレオノーラ様に従うと言わなかったのですか?」
「だって、それだとおれはまず故郷を、次にエレンを裏切る事になる」
「あなたは捕虜で、エレオノーラ様はあなたにとって敵です。
裏切りにはなりません」
「騙し合いならね。エレンは真剣だった。
真剣に俺を部下にしたがっていた。
だから、裏切りたくなかったんだよ」
リムアリーシャは、そうですか、と言ってログハウスの中に入って行った。
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