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NEIGHBOR EATER
EATING 23
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と脹ら脛のレイガストに集中してトリオンを回す。

ルーム内を結構な速さで飛ぶが、問題はない。

「MSっていうよりアイアンマンだな…」

『翼、ターゲットを出すぞ』

「了解!」

周囲に現れたターゲットにマジカルマスケットライフルを叩き込む。

背中や足のレイガストを変形させたり装具を可動させ、急制動や急加速をしながらターゲットを破壊する。

時折リボンを伸ばして切り刻む。

最後はティロフィナーレで全て粉々にした。

「なんか不具合とかって出てるか?」

『出てない。出てないがトリオンの消費量が凄いことになってる。
倦怠感はあるか?』

「ないよ」

数百人分のトリオン器官の並列接続は凄まじい。

『じゃぁこのまま模擬戦だ』

「は?」

後ろから、気配がした。

「さっ、やろうか翼君」

「OKハル。
雷蔵、雪乃にオペレーションルーム使わせてやれ」

『もう向かわせた』

さすが雷蔵。

「じゃぁ、雷蔵、お前は俺のオペレートを頼む」

「あら、雪乃ちゃんを貰ってもいいの?」

「いいよ。っていうか俺のは試作トリガーだからな。
雷蔵に見てもらわないといけないんだ」

「そういえばそうだね」

「聞いてたか雪乃?」

雪乃と通信が繋がっているの確認して呼び掛ける。

『ええ、聞いていたわ。今オペレートシートに座った所よ』

「雷蔵、ハル、いけるか?」

「いけるよ」

『モニター問題なし』

「じゃ、始めようか。先手はゆずろう」

「あらいいの?」

「イージスは鈍重だからな。カウンターがあってるんだ」

「スラスターは使わないの?」

「試したい作戦があるんだ」

「まぁ、元々新型のテストだし…つきあってあげる」

ハルがグラスホッパーで突撃してきた。

その手には弧月が握られている。

「フルガード」

十枚分のレイガストシールドモードとノーマルシールドフルガード、さらにはリボンで全身を被う。

カキィン…! と計十四枚の半球防壁が弧月を跳ね返した。

「物凄い重装甲だね」

「ああ、かなり重い」

ハルがグラスホッパーを使い、今度は距離を取る。

「これならどうかしら」

ハルが弧月を鞘に戻し、居合いの構えを取る。

そこから繰り出されるのは無論…旋空弧月だ。

一時的に拡張された弧月の鋒がフルガードイージスに食い込む。

八枚程切られたが俺にはノーダメージだ。

「馬鹿げた防御力ね…
アステロイド+アステロイド」

今度はギムレットか…

「これで削れるとは思わないけど…」

ギムレットが放たれ、着弾の光で前が見えなくなる。

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