ペルソナ3
2012話
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ルだったか、その類のメールかとも思ったが、題名が『写真の男を見つけました』というのを見た瞬間、一瞬動きを止める。
そうしてメールを開くと、そこには短い文章が書かれていた。
『マサです。以前探していた写真の男達を見つけました。正確には誰かから逃げているのを見つけて匿っています。どうすればいいですか?』
そう書かれているメール。
マサというのは、荒垣が抑制剤の件で弱ってるところを殴った奴だ。
そして順平を探す為にポロニアンモールの方に行った時、俺に絡んできて……そして順平の写真を送って、それを探すようにと言っておいた相手。
俺の強さを知っているマサが、まさか悪戯でこんなメールを送ってくる筈もない。
もしかしたら、復讐する手筈が整って……という可能性も考えたが……あの時の実力差を考えれば、それこそ生身で何人集めたところで意味がないというのは、向こうも理解している筈だ。
つまり、これは俺を嵌める為のメールではなく……本当に順平を見つけたという事になる。
だが……メールには『男達』とある。達。……つまり、順平だけではなく他にも誰かがいるという事か。タカヤや幾月が逃げてくる筈はないし、そうなると……ジン辺りが逃げ出したのか?
いや、けどジンはタカヤに心酔している様子だったしな。
そうなると、ストレガだったか? その集団にはタカヤとジン以外にもいるって事になるのか。ともあれ……
「ゆかり!」
「え? ちょっ、何よいきなり!」
メイド服についての言い争いをしていたゆかりは、突然大声で呼ばれた事で驚き、俺の方に視線を向けてくる。
いや、今の声で俺の方に視線を向けてきているのはゆかりだけではない。
教室で作業をしていた者の多くが俺の方に視線を向けていた。
「ちょっと来てくれ。それと有里とアイギスはいるか?」
「えっと、有里君とアイギスなら鳥海先生に用事を頼まれて、少し前に出ていったけど」
この場合、用事を頼まれたのはあくまでも有里で、アイギスはそんな有里にくっついていったって事か。
ちっ、タイミングが悪い。
取りあえずあの2人がいないなら、まずは俺達だけで一旦向こうと合流して、一応マサの罠ではない事を確認してから、美鶴達に知らせた方がいいか。まずないと判断はしたが、それはあくまでも俺の判断であって、実際にはどうなのかは分からないしな。
それに……逃げているとメールにはあった。
つまり、恐らくはストレガだと思うが、追われてる訳だ。
「何よ、いきなり呼んで」
メイド服の件で言い合っているところで呼ばれたのが面白くなかったのか、不満そうに言ってくるゆかりに携帯のメールを見せる。
それを見て、ゆかりは小さく息を呑む。
「ねぇ、このマサって……アクセルが前に言
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