暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2012話
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確にはメイド服に似た服を手にして、思い切り不満を露わにしていた。
 いっそ、俺の空間倉庫にあるハイレグアーマーを着てみるとかすれば、ちょっと面白そうな気がしないでもないんだが。
 ともあれ、ゆかりの言葉に他の女達が反対の声を上げる。
 ……ただ、中にはメイド服を着るのもいいと考えている女もいるのか、反対しているのは大体女の半分くらいでしかない。
 さて、ゆかりは無事にメイド服を逃れる事が出来るのかな?

「アルマー君、お金の件だけど……」

 ゆかりの攻防を見ていると、そんな声が掛けられる。
 声のした方に振り向くと、同級生の女がいた。

「金? ああ、悪い。1人2000円だったか?」
「うん。そう。それか相応の食材だけど……どうする?」

 学園祭という事で、クラスには当然のように補助金が支給されている。
 だが、それ以上の分を使う場合は、当然そのクラスで用意する必要があった。
 ただ、同時に学園祭で稼いだ金額はクラスで分ける事も出来るのだから、上手くいけば少額で大量のリターンが戻ってくる可能性もある訳だ。
 勿論それは逆に模擬店とかが失敗した場合、損をするという事になってる訳だが……

「俺は食材で頼む。アワビとかサザエとか、安く手に入れるルートを持ってるしな」

 安く手に入れられるルートとか言うと、何だか怪しげな取引をしているように思える。
 それこそ、密漁とか。
 だが、俺の場合は日本の領海外にある無人島で獲ってくるのだから、漁業権とかそういうのは関係ない……と、思う。
 実際には細かい法律とか分からないが、そもそも俺の存在自体色々な意味で法律云々なんて話じゃないしな。
 ともあれ、この前の長鳴神社の一件で俺がアワビとかサザエを持って来たのを見ていて、味わいもした女は素直に頷く。
 どうやらアワビの地獄焼き肝醤油ソース和えは、女を納得させるに十分な味をしていたらしい。
 ちなみに、刺身で食うアワビはコリコリとした食感を楽しむものだが、熱を通すとかなり柔らかくなって、全く違う食感になるんだよな。

「じゃあ、他の人にも聞いてくるから。その……頑張ってね」

 そう言うと、女は何故か頬を薄らと赤く染めて俺の前から去っていく。
 何故か友人と思われる女達の前に行くと、キャーキャーといった声を上げていたが……何か嬉しい事でもあったのか?
 ゆかりがメイド服を手にしたまま、そんな女達に視線を向けていたが……もしかして、あの女達はメイド服賛成派なのか?
 そんな風に考えつつ、ペンキを塗る作業に戻ろうとすると……不意に携帯に着信がある。
 何だ? 美鶴辺りから何か手伝って欲しいって連絡か?
 そう考えるも、電話ではなくメールだった。
 だが、メールの差出人は見知らぬ相手。
 チェーンメー
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