50部分:第八話 はじまってからその六
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ですが凄く奇麗なんですから。
「それじゃあ最初はソフトクリームかしら」
「最初は、ですか」
「ええ。まずはそれを食べて」
予定が変わっちゃいました。けれどそれもいい感じです。先輩におごってもらうから図々しいですけれどやっぱり。あのソフトが食べたいですから。
「それから駅前ね」
「わかりました」
「ドーナツは何を食べようかしら」
先輩はそれについても考えます。考える顔もやっぱり奇麗です。それに背も私よりもあって。私があんまりにも小さいんだと思いますけれど。
「飲み物は紅茶ね」
「そうですよね」
これはわかります。私も紅茶派ですから。
「ドーナツには」
「そうなのよ。そういえば」
「はい?」
「ちっちって寮じゃいつも豆乳よね」
「あっ、はい」
先輩の今の言葉に答えます。
「そうですけれど」
「どうして豆乳なの?」
そこを先輩に聞かれました。
「前から思っていたけれど」
「駄目ですか?」
「あっ、駄目とかそういうのじゃなくてね」
それは違うみたいです。豆乳だから駄目っていうのはやっぱりないです。
「どうしてかしらって。牛乳飲む娘が多いから」
「私豆乳好きなんです」
第一の理由はこれです。
「それに」
「それに?」
「豆乳飲むと胸が大きくなるそうですし」
「胸が?」
「はい」
そう先輩に答えます。
「そう聞きましたけれど」
「そういえば私も聞いたことがあるわ」
先輩は首を捻られました。記憶を調べている感じです。
「キャベツとかもよね」
「キャベツも意識して食べてます」
「アイドルの誰かがそんなこと言っていたような」
それです。それを聞いて豆乳を飲んでいるんですけれど。
「効果あるのかしら」
「あると思いますけれど」
「牛乳の方がよくないかしら」
先輩にこう言われました。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ