猫娘とUSJ編
NO.016 大猫変化、そして……。
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…もう一つ教えてやるよ。脳無には“超再生”って能力もあるんだよ!」
「超再生!?」
出久の動揺も分かる。だけどそれで雑念が入ってしまい脳無の拳をお腹にまともに受けて出久は「かはっ!」と血を吐きながら地面に転がっていく。
「うっ……ぐぅ……」
「出久ちゃん!」
「緑谷!」
相澤を必死に運んでいた蛙吹と峰田がそんな光景を見せられて思わず叫んでいた。
このままでは……!
そう思った時だった。
「デクになにしとんじゃ、てめぇ!!!!」
突如として爆豪が脳無に突っ込んできて爆発を食らわせる。
だが、それでも脳無は無傷で立っていた。
「まぁた生徒が一人やってきたか……構う事はねぇ。脳無、全員殺しちまえ!」
「この俺を簡単に殺せると思うなよ! 逆に殺す!!」
それで爆豪が攻撃を開始し始めるが、出久は『かっちゃんだけじゃ敵わない』と即座に判断した。
「(どうすれば、どうすれば!?)」
そんな時だった。
またあのスローモーションのような感覚に陥る出久。
そしてまたしても聞こえてくる謎の声。
『イズク……真の力を使って』
「真の、力……?」
『今から頭に使い方を送るね。でも、今のイズクの実力じゃ使えても5分が限度……全力を振るえるけど使いすぎには気を付けてね』
瞬間、知識が出久の頭に流れ込んでくる。
「(これは!)」
即座にまだ未知数の力を理解をした出久。
それでなんとか立ち上がって、
「かっちゃん! 今からそこを離れて!!」
「あぁッ!? いまこいつをどうにかしようとしてんのになんでだよ!!?」
「いいから!!」
いつになく鬼気迫っている出久の言葉に何かを感じ取った爆豪は即座に爆破を吹かせてその場を離脱する。
それで出久は右手を前に添えて叫ぶ。
「猫又、解放!!」
出久の周りが白い煙に包まれていく。
その煙は次第にどんどんと規模を拡大させていき、それが晴れた時にはその場には5mはあるであろう巨体な二股の尻尾の緑色の猫の姿があった。
「な、なんだぁ!?」
爆豪より遅れてやってきた切島は思わず叫んでいた。
あれは出久なのかと……そんな思いを抱きながらも。
「はっ……? なんだ、あいつ……?」
それを見ていた死柄木弔も茫然とその巨大な猫を見やる。
「死柄木弔……なにか不味い予感がします」
「黒霧……あいつはなんだ!?」
「わかりません……ですが、直感で奴は危ないものと感じました」
黒霧の予感はすぐに的中する事になる。
その巨大な猫は脳無をその手で何度も地面へと叩き潰していた。
次には脳無を掴んで空へと放り投げる。
そしてその猫の腕が光っていた。
そう、今この猫は出久であるのだからワン・フォー・オー
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