猫娘とUSJ編
NO.016 大猫変化、そして……。
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か! 脳無、彼女の相手をしてやりなさい」
「……………」
黒い霧のヴィランはほぼ戦闘不能状態の相澤先生をもう眼中にいれずに死柄木弔の方へと向かっていった。
命令された脳無はそれで出久たちの方へと向かってくる。
「……やるしか、ないみたいだね」
「出久ちゃん……」
「緑谷……」
出久の言葉に蛙吹と峰田は心配の声をかける。
「二人はすぐに無防備の相澤先生の事を連れてみんながいるところまで逃げて……僕があいつと戦って時間稼ぎをするから!」
「で、でもよぉ!」
「峰田ちゃん! 今は出久ちゃんの言葉に従いましょう。戦闘能力が低い私達では足手まといになってしまうから」
「くぅ……おいらにもっと力があれば……!」
それで男泣きをする峰田。
しばらくして二人は無防備に晒されている相澤の方へと向かっていった。
脳無という改人は出久と相手をしろと命令をされたようで二人には眼中がない事をこれ幸いと思いながらも出久は構えた。
身体強化・怪力とワン・フォー・オール10%を同時に発動して全身を強化して脳無に向かって駆ける。
「いくぞー!!」
「…………!」
脚力強化で高速移動をした出久はそのスピードを乗せて一気に脳無へと拳を見舞った。
「スマーッシュ!!」
だが脳無はその拳をただ棒立ちで受けた。
出久は不気味に思いながらも今出せる全力のスマッシュを叩き込んだ、そう思っていた。
しかし、脳無はまったくダメージを受けている気配がなく、
「(馬鹿なっ!?)」
一瞬の思考の停止によって次に脳無から見舞われた反撃の拳をもろに受けて出久はなんとかガードだけはしたものの大きく吹き飛ばされていった。
「ダメージが、通っていない!? どうして!」
出久がそう言うがそれは目を覚ましていた死柄木弔が岩盤に背中を預けて上半身だけを起こしながらまるでおもちゃを自慢するかのように語りだしていた。
「そいつは“ショック吸収”って能力を持ってんのさ! オールマイトのフォロワーかなんか知らないけど猫女、さっくりやらちまえよ!」
「ショック吸収! それなら!」
出久は爪を伸ばして硬化させて高速移動をして通り過ぎ様に一気に脳無の腕を引き裂いた。
さらに追撃とばかりに何度も、そう何度も脳無の周りを旋回するたびに飛びかかっていって爪を立てていって脳無の身体に次々と傷を刻んでいく。
この有事に圧倒的脅威である脳無の事なんて気にしてはいられない。
殺しさえしなければ後でどうにでもなる、出久は冷徹にそう判断して爪を立てることをやめなかった。
だが、ふとおかしい事に気づく。
先程から傷を付けても付けてもまるで無かったかのように傷が無くなっているのだ。
「なんで! なんで!」
「なかなかやるみたいだな…
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