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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百八話 ローエングラム陣営は自由惑星同盟侵攻の準備を整えます。
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ンハルトに言ってなかった?あの子はbPには向いていないわ。bQとして補佐役に徹するのが向いているって。」
「今回についてもあくまで別働部隊を指揮するだけだわ。主攻はあくまでフェザーン方面になる。」
盟友の言葉を、アレーナは「違う違う」と言うように、左手をイルーナの前で振った。
「規模が全然違うわよ、規模が。あのねぇ、15万余隻なんて原作のラグナロックのラインハルトの軍にほぼ匹敵する数よ。そんな大軍をあの子の肩に背負わせてみなさいよ。心労で倒れるに決まっているって。」
それはイルーナ自身もわかっていた事だ。だが、代役を誰に立てる?キルヒアイスか、それともロイエンタールか。それとも・・・自分か。色々考えているが、この任務を他者に任せることはできないと思っていた。
「かといって、キルヒアイスをラインハルトから切り離すのは得策ではないわ。」
イルーナは候補の一人だけを口の端にのぼせた。
「ねぇ、イルーナ。私たちはどれだけラインハルトの側にいられるか、考えたことはある?」
「えっ?」
思いもかけない言葉にイルーナは身じろぎした。端正な顔立ちが波紋を受けたかのように一瞬揺れ動く。
「こう言ってしまっては何だけれど、私たちは少しラインハルトたちに対して過保護すぎるきらいがあるんじゃない?」
「・・・それは!・・・・いえ、シャロンの事を考えれば、用心しすぎるという事はないはずよ。」
いつにないうろたえぶりが出ていた。アレーナは内心イルーナをまじまじと見つめずにはいられなかった。公私ともに厳しく、常に自分を律し続けていると思っていた盟友に、思いもかけない点が隠れていたのを見て取ったのである。
「それはそうよ。けれど、この戦いが終わった後のことを、考える必要も出てくるんじゃない?なんせここの世界の主人公は、私たちじゃなくてラインハルトなんだから。」
「それは・・・わかっているけれど・・・いえ、わかっていたつもり、だったのかしらね。」
イルーナは苦笑いした。
「どうしても気になってしまうのよ。ただの転生者が相手であれば私もここまで考えることはなかったのだけれど。」
「ただの転生者ねぇ。」
アレーナが向かい合って座っているテーブルからカップを取り上げ、ポットを取り上げ、二人分のお茶を注いだ。
「あなたの口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったな。今自由惑星同盟に亡命しているカロリーネ皇女様やバウムガルデンの坊やは、ヴァルハラの爺様の言葉を信用すれば、この世界の時間軸上は一度ラインハルトを殺して宇宙を統一した転生者なのよ。」
「シャロンと比較すれば、という意味よ。悪いけれど、シャロンにかかれば転生者など一撃で葬り去られるわ。たとえ宇宙を統一したといっても、シャロンの前では蟷螂之斧に等しい存在なのだから。」
「それはそうとも言えるけれど。ま、
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