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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百八話 ローエングラム陣営は自由惑星同盟侵攻の準備を整えます。
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な態度を取ってほしいと依頼していたから、諸提督たちも遠慮しないのである。
「はい。そうです。」
ずっと黙ってきたフィオ―ナが初めて答えた。
「ですが、今ここでそれを話してもなかなか信じてはもらえないでしょう。言ってみれば『魔法やおとぎ話を信じますか?』というレベルの話だからです。」
「確かにそれはいささか難しいですな。大人になってみればそう言ったものとは無縁な経験を重ねることとなり、いつの間にかそうしたものは存在しないという固定観念にとらわれてしまう。」
メックリンガーが言う。
「メックリンガーの言葉はもっともだ。それを我々が聞いたところで、到底信じはしないというフロイレイン・フィオーナの言葉には俺も賛成する。何か戦略、あるいは戦術上プラスになるのというのであれば、話は別だが?」
ケンプの言葉に転生者たちは顔を見合わせた。
「私たちの恐怖症が伝染するだけね。」
ティアナの言葉に一同は大いに笑った。
「では遠慮しておこう。我々も武人だ。戦うからには相応の覚悟を持っている。たとえ総倍の敵に囲まれたとしても最後まで奮闘するつもりでいる。そこに余計な要素は入り込ませたくはない。」
レンネンカンプの言葉に転生者たちはうなずき合った。
「アタシは知らないですよ。そんな『ぶっ飛んだ奴』なんか。何があるか知ったことじゃないけれど、アタシはアタシにできることやるだけです。」
ルグニカ・ウェーゼルがきっぱり言ってのけた。ローエングラム本隊の前衛を預かる身として常に勇戦してきた彼女の行うべきことは一つであったし、今後もそれは変わらないだろう。
 そしてそれは諸提督たちにとっても同じ事なのだと、どんな強大な敵に当たったとしても彼らのスタンスはいささかも変わらないだろうと、フィオーナたち転生者は改めて思ったのだった。


* * * * *
ランディール邸――。

軍務尚書イルーナ・フォン・ヴァンクラフトはアレーナ・フォン・ランディール邸にやってきていた。表向きは久方ぶりの休暇であり、親友を尋ねたことになっているが、その実は極秘の会談を設けるための口実に過ぎなかった。
「自由惑星同盟に潜入させたあなたの情報網からの連絡はその後あるの?」
開口一番の彼女の問いに、アレーナは首を振った。
「ないわよ。あれっきり音沙汰なし。殺されたのか、洗脳されたのか、まぁ、不思議なのはシャロンがこちらをかく乱するために利用しないっていうところだけれど。」
「シャロンはある意味で正々堂々としているわ。」
イルーナは分厚い桜材のテーブルの上に置かれた紅茶のカップに唇を付けた。そして、束の間のどを潤してから、
「シャロンがこちらの動きを読んでいないはずはない。それを敢えて放置しているのは、利用かく乱することが彼女のポリシーにそぐわないから。恐怖とプロバガンダ
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