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2章 生き様
15話 単独行動其の二〜リア編〜
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 そう、このドラゴンが人工知能を持っていることを…













 リアがそうつぶやいた瞬間だった。まったくもって、ほんとうに一瞬だった。何か風を切る音がする。そう思ったコンマ数秒後、リアの体は吹っ飛び、洞窟の壁にたたきつけられていた。



「っ!?」


 リアも一瞬自分の身に何が起こったのか理解ができなかった。ドラゴンがその長い強力な尾で自分を薙ぎ払ったのだと気が付くのに数秒の時間を要した。HPはそれで軽く4割そがれている。

 危うくマグマの海に落ちるところだったが、何とか石筍にしがみつき、落下することは避けられた。恐らく落下しても即死ではないだろうが、やけどと同じ継続ダメージ型で、あっという間にHPを削りきられると予想できるので、それに大差はない。つまり、落ちたら死ぬ。



「わしの弱点が目だとばれてしもうたわい」



 ドラゴンがリアのいるほうにマグマを優雅に泳ぎながら言う。



「だが、逆を言えば目さえ守り抜けばよいというもの。…マグマに落ちて死ぬがよい!」





「ちっ!」


 リアは思わず舌打ちをし、ドラゴンが噛みつく瞬間ギリギリに飛び上がり、ドラゴンの体を踏み台にして、また湖中心にある踏み場に着地する。が、ドラゴンが振り向く前に、もう一度その巨体に飛び乗り、頭の部分まで飛び上がりながら、右脚の太もも部分に手をかける。引き抜いたその手にあったものは、刃渡り30センチはあろうかというほどの鋭利な短剣であった。テンペストとその短剣を逆手に持ち、頭に飛び乗った瞬間それを身体側に刃を向け、両目に突き刺した。


 ドラゴンの悲鳴が響き渡る。



「守り抜けばいいだって?…できるものならやってみればいいじゃない」



 再びドラゴンの体から離れたリアはそう言って2本の刃をぎらつかせ、不敵な笑みを浮かべた。













 こうして、戦闘が始まってから、ゆうに1時間は過ぎた。戦況は、ドラゴンの残りのHPは1本と少し、リアは6割程度残っていて、どちらかといえばリアが押している、といえるだろう。





 鮮やかで、変化自在な彼女の剣筋と、発想力豊かで、なおかつそれを実行できるレベルとスキルの高さで、いつでもインフェルノ・ドラゴンの予想をはるかに上回る。それ故に、ドラゴンの果てしないHPをこの短時間で、ここまで削ることができたのだろう。



「っ…!せあっ!」


 ドラゴンのわずかなスキをついて、片手剣 重単発技 ヴォーパルストライクをありったけの力を込めて目に叩き込む。ヴォーパルストライクは、片手剣スキルの熟練度が950にならないと使えないという
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