暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第28話 現れた巨大猛獣、リーガルマンモス!
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 バシュッ!!


 リン姉が出したサンダーペパーミントのフラグレンスが辺りに充満していく。まさに雷が落ちたかのような強いメントールの匂いの中で俺はルバンダの体から出る獣臭をかぎ取り奴の本体を探していく。


「……っ!そこだぁ!!」


 俺はルバンダの匂いを探り当ててそこに攻撃を仕掛けたが手ごたえは無くかわりに背中に鋭い痛みが走った。


「ぐぁぁあ!?」
「イッセー君!?雷よ!!」


 俺の背中に噛みついたルバンダを狙って朱乃さんが雷の魔法を放つがルバンダは素早く動き雷を避けた。


「こいつ、アイソレーションで匂いの位置まで錯覚させたのか……!?」


 アイソレーションとは体の一部を単独で動かす技術でこれを高速で、さらに緩急をつけて行う事により残像を残し敵に自分の位置を探らせないことができ野生で使われる擬態の一種でも使われる。本来は視覚を惑わすものだがルバンダは自らの匂いの量すらも操り俺の嗅覚を欺いたんだ。


「厄介な相手だ。サニー兄がいれば触角であいつの位置が分かるだろうが今はいないしな……俺の体力が満タンならもう少しマシに立ち回れるんだが……」


 バトフレの使用や猛獣との激戦で俺たちの体は疲労しておりいつも以上に苦戦させられている。ルバンダは幻影を使い複数に分かれて攻撃を仕掛けてきた。俺は防御をしようとしたが突然何かがルバンダを弾き飛ばした。


「テ、テリー!?」


 ルバンダを攻撃したのはテリーだった。ティナも一緒に連れてきたのか宙から落ちてきたがクルッポーがクッションになって無事のようだ。俺はまずテリーに駆け寄った。


「テリー、来てくれたんだな!ナイスタイミングだったぜ!」
「クオン!」


 テリーの頭を撫でながら俺は満面の笑みを浮かべた。


「テリー、羨ましいですわ……」
「テリーに嫉妬してどうするのよ……ってそういえばルバンダが攻撃してこないわね?」


 ルバンダはテリーを見て警戒するように様子を伺っていた。現時点での実力はルバンダが上だがあの幻影の中的確に自分を攻撃してきたテリー、いやバトルウルフが持つ非凡な才能を感じ取ったんだろう。


「クワオ!!」


 テリーは俺たちがいたステージから戻るように違う道に向かった。


「テリー?どうかしたのかしら?」
「こっちに来いって言ってるようにも見えますわ」


 リアスさん達もテリーの行動に首を傾げていたが俺はもしかしたらテリーは何か危険を察知したんじゃないかと思いテリーの方に向かった。


「皆、テリーに着いていこう。テリーはサニー兄の触角に初見で反応するほどの鋭い感覚を持っている。恐らく物理的な感覚というよりは野生の部分がデカいはず
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