暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2011話
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ては、その程度の事は些細な問題でしかないのだろう。
 そんな感じで、最初に焼いた肉はすぐになくなり、次の肉を取り出す。
 だが、同じ肉だけを焼いても面白くないと判断し、保冷バッグの中から取り出したのはトウモロコシ。
 時季的には夏野菜なので、今はもうちょっと旬じゃないが、それでもこういう鉄板にはつきものだろう。
 そのまま皮を剥き、鉄板の上に放り投げる。
 醤油を塗るのは、ある程度焼けてからでいいだろう。
 最初に醤油を塗れば、間違いなく焦げてしまうだろうし。
 他にもアスパラや長ネギ、ジャガイモを薄切りにしたものや、エリンギ……といった風に野菜を焼いていく。
 ……腹は正直なのか、肉を楽しみにしていた連中の目は野菜ではなく肉だけに向いていた。
 焼き鳥のネギまを見れば分かるけど、焼いた長ネギって美味いんだけどな。
 だが、野菜を焼き始めたのを見て、今度は新たなメンバーが俺の前に集まってくる。
 普段あまり会話をしない女達だが、野菜を焼いているのが気になったのだろう。

「ね、アルマー君。この野菜ってどうやって食べるの?」

 そんな女の中の1人がそう尋ねてくるが、俺が用意出来たのは焼肉のタレだけだ。

「悪いけど、これくらいしかない。後は、塩胡椒を掛けて食うか、醤油を使うかくらいしかないな」

 他に野菜をどうやって食べるか……何かのソースを用意するべきか?
 そんな風に思っている間にも、俺はヘラを使って肉を、そして野菜をひっくり返していく。
 長ネギやアスパラといった野菜は、比較的すぐに火が通る。
 ジャガイモは……うーん、正直どうなんだろうな? 表面を見ただけでははっきりとその辺りの違いが分からないというか……取りあえずヘラで切断してみると殆ど抵抗もなく切断されたので、しっかりと火は通っているのだろう。
 そうして焼けた野菜は、それを目当てにやって来た女達が食べていく。
 取りあえず取り皿の中に焼肉のタレを入れて渡したら、そっちに付けて食べていた。
 そして新たな肉も焼き上がり、それも食い尽くされる。
 トウモロコシは……もう少しだな。
 鉄板に触れている面がそこまで多くないので、火が通ったと思われればトウモロコシを動かして、次の面を焼いていく。
 そうして……少し経ったところで、俺は今日のメインディッシュを取り出す事にする。
 今日のこの為に、今朝用意してきたそれ。
 肉ではなく、野菜でもないそれは……

『うおおおおおおおおおおおおおおっ!』

 俺が取り出して鉄板の上に上げた巨大なアワビを目にして、俺の近くにいた連中……だけではなく、離れた場所にいた者達までもが歓声を上げる。
 まぁ、無理もない。掌よりも大きなアワビが5個も一気に鉄板の上に乗せられたのだから。
 鉄板の上で、
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