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おぢばにおかえり
48部分:第八話 はじまってからその四
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理じゃないです。とても。
「そんなのないですよ」
「そう、優しいのね」
 先輩は私の言葉に笑みを返してくれました。それもとても優しく。
「ちっちって」
「そうでしょうか」
「ええ、とてもね」
 また私に言います。
「優しいわ。優し過ぎる位」
「そうでしょうか」
「自分ではわからないものよ」
 こうも言われました。
「そういうことってね」
「はあ」
「けれど。気付く人は気付くから」
「そんなんですか」
「それでそれに気付いた人は」
 どういうわけでしょうか。先輩の顔が微妙に寂しくなりました。そうして私に言います。

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