第四十四話 二人でお外に出てその十四
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「気をつけますね、ただお風呂はこれからもです」
「入るの?」
「泊まらせてもらってもしてますし」
「ちゃんとお金払ってるわね」
「はい、ちゃんと」
「ならいいけれど」
「それにボディーソープとかバスタオルとかちゃんと持って行ってますし」
それで使っているというのです。
「そこは弁えてますよ」
「そういうこともしない人いるしね」
世の中にはです、厚かましいというか厚顔無恥な人も見てきて嫌な思いをしてきたこともあります、
「ちゃんと自分のものを持って来て使ってるならね」
「いいですよね」
「お風呂も使っていいって言われたの?」
「そうなんです」
ちゃんと詰所の人に許可を戴いているというのです。
「いつも思いますけれど詰所の人達っていい人達ですね」
「家族みたいなものでしょ」
「はい、おみちのことも教えてくれますし」
「だって皆天理教の人だから」
ようぼくの方ばかりです、詰所におられるのは。
「教会の人も多いし」
「そういえばそうですね」
「大教会長さんの弟さんもおられるし」
私は阿波野君にこのこともお話しました。
「あの人はもうずっと詰所におられてね」
「その人にいいよって言ってもらって」
「それでなの」
「はい、今もです」
気持ちよくといった感じの言葉でした。
「神殿本部で回廊ひのきしんさせてもらって」
「汗かいて」
「それから使われてもらったり」
「回廊ひのきしんやってるのね」
「週に何回かは」
しているというのです。
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