巻ノ百三十二 講和その一
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も阻むことが出来ておられません」
幸村の命じたことが出来ない、それで苦い顔で言う十勇士達だった。
「ですからここはです」
「何とも出来ておりませぬ」
「せめて軍勢が出れば共に戦い砲撃も止められますが」
「それも出来ないので」
「苦しい状況です」
「そうか、それで今は危ういぞ」
そうした状況とも言った幸村だった。
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