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ドリトル先生と和歌山の海と山
第二幕その七
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「だからね」
「縁があったら行くことが出来て」
「逆に縁がないとどうしようもない」
「行くこともない」
「そういうことね」
「そうなるよ、まあそれでもね」
 先生は皆にさらにお話しました。
「縁は急に来たりもするから」
「それで関東の方にも行けるかも知れない」
「そうなんだね」
「先生もトミーも私達も」
「そうなるのね」
「そうだよ、まあ今は待とう」
 その縁が来ることをというのです。
「他の場所にも行きながらね」
「そうだね、今は待っていてね」
 そうしてと言ったのはホワイティでした。
「他の場所を行ったりしようね」
「まだまだ行きたい場所も多いし」
「だからね」
 チープサイドの家族は前向きでした。
「今回は和歌山ね」
「そこに行こうね」
「それでだね」
 チーチーも行ってきました。
「今度の連休もね」
「和歌山で美味しいものを食べてね」
 食いしん坊のダブダブはもうそちらに考えを向けています。
「楽しい場所にも行こうね」
「ワールドサファリとか高野山とか」
 トートーは場所のお話をしました。
「そうした場所にも行こうね」
「そう、高野山にもね」
 ポリネシアはまさにそこだとお話しました。
「先生が行きたいその場所に」
「行きたい場所に一つずつ行っていく」
「身体は一つしかないからね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「行きたい場所に一つずつ行っていこう」
「関東はまた機会があればね」
「じゃあ和歌山よ」
 今回はと言うガブガブでした。
「今回は」
「ワールドサファリに高野山」
 老馬も和歌山で行く場所のことを言います。
「特に高野山だね」
「先生が行きたいと言ってたし丁度いいよ」
 最後に言ったのはジップでした。
「これぞまさしく縁だね」
「うん、本当に縁だよ」
 まさにと言った先生でした。
「今回和歌山に行くのもね」
「じゃあその和歌山でね」
「皆で楽しみましょう」
「色々な場所に行って」
「そのうえで」 
 そしてというのでした、皆で旅支度を整えてです。この日はすぐに寝ました。先生もこの日は休肝日でした。
 次の日学校に行くとです、また研究室に王子が来て先生にこんなことを聞いてきました。
「高野山って神秘的な場所で有名だよね」
「うん、日本の中でもね」
「日本は神秘的な場所が多いけれど」
 それでもと言うトミーでした。
「その中でもね」
「高野山は空海上人が開いてね」
「日本の歴史上最高のお坊さんの一人だね」
「それで多くのことを伝えて」
 そうしてというのです。
「あの山に置いていったからね」
「それでだね」
「あの山は元々霊山だったいうし」
 このことも加わってというのです。
「日本有数の神秘的な
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