46部分:第八話 はじまってからその二
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これも本当です。奈良も阪神ファン多いです。パリーグは地域ごとに分かれますけれどここは確か近鉄の場所だったような。確かそうだった筈です。パリーグ詳しくないんで。
「だから。別におかしいわけないでしょ」
「それでも驚いたわよ」
また彼女に言いました。
「女の子がスポーツ新聞なんて」
「大阪じゃ競馬新聞よ」
「嘘・・・・・・」
流石にこれは信じられませんでした。
「本当!?それって」
「大阪を舐めたらいけないわよ」
ちなみに大阪はおぢばの玄関口と言われています。教祖がそう仰り立教して間もない頃に末娘のこかん様を大阪に行かせたこともあります。
「昔は阪神グッズ専門店が難波にあったし」
「それって凄いわね」
「道頓堀もあるしね」
優勝したら飛び込むあそこですね。それは知ってます。
「西宮とあそこは阪神ファンの聖地よ。玉造に住んでる選手もいたし」
「詳しいわね」
話を聞いていて驚きました。そこまで知ってるなんて。
「ファンじゃ当たり前じゃないの?」
「当たり前?」
「そうよ」
平然とした調子で私に言ってきました。
「これ位は」
「そうかなあ」
「そうだって」
「なあ」
何か他の皆もやって来て私に言います。どうやら私は阪神ファンといってもまだまだ浅いようです。まさか皆がここまで知っているなんて。
「あんたも阪神ファンならもっと勉強しなさい」
こうまで言われました。
「わかったわね」
「何かそれって変なような」
「おみちと同じよ」
何故かここでおみちが出て来ました。ちょっと訳がわかりません。
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