第二幕その十
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「冒険ならではだね」
「うん、全くだよ」
教授もその蒲公英を見て目を細めさせています。
「宮殿でも街でもお花は見られるけれどね」
「ああした風に咲いているお花はね」
「冒険ならではだよ」
こうトロットに応えて言います。
「本当にね」
「そうよね」
「今回の冒険もそうしたお花を見られてね」
それが出来てというのです。
「よかったよ」
「そうよね」
「あのお花を暫く見ていようか」
モジャボロもそのお花を見て提案しました。
「今は」
「じゃあ少し早いけれど」
「お茶の時間にしてだね」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「お花を見ましょう」
「それはいいことだね」
モジャボロはトロットの今の提案に笑顔で頷きました、キャプテンも教授もでした。そして五人もです。
笑顔で、です。こうトロットに言いました。
「はい、それじゃあ」
「今からテーブル掛けを出して」
「お茶とティーセットを」
「それで皆でお茶とお菓子を楽しみながら」
「お花を見ましょう」
「そうしましょう、日本でのお花見は確か」
ここで恵梨香を見て言ったトロットでした。
「桜だけれど」
「日本人っていつもなんですよ」
「春になったらお花見をするんです」
「桜のそれを」
「お酒やジュースを飲んで」
「美味しいものを一杯食べて」
「今は蒲公英よ」
このお花を見てというのです。
「それもいいわね」
「桜とは違いますけれど」
「お花ですから」
「それで蒲公英を見て」
「お茶とお菓子もですね」
「どっちもですね」
「そうよ、それと蒲公英はどの国にも咲いているけれど」
それでもというのです。
「お花身っていうと日本だから」
「それでだね」
「和風のティーセットにしましょう」
そちらにとキャプテンに答えました。
「そうしましょう」
「そう、それじゃあ」
「今からね」
こうお話してそしてでした。
蒲公英のすぐ傍まで来てそこに敷きものを敷いてそのうえで皆で座ってでした。和風のティーセットを出してでした。
皆で楽しんでです、そうしてでした。
カルロスはトロットにこう言いました、お団子を食べながら。
「さっき蒲公英はどの国でもとお話しましたけれど」
「あっ、ブラジルではね」
「あまりというか殆どです」
「咲いていないのね」
「そうなんです」
「気候の問題でよね」
「ブラジルは暑いですから」
だからというのです。
「ですから」
「そうよね、熱帯だから」
「他の皆の国は違うんですが」
恵梨香達四人を見てトロットにお話をします。
「ブラジルはです」
「そこはね」
「違うんです」
そうだというのです。
「どうしても」
「お花が多い国でもなのね」
「
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