第二幕その九
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「ドワーフやホビット、リザードマンの村を巡ります」
「じゃあ忙しいわね」
「いえいえ、もうその種族の村々は全部回っていい返事を頂いて」
つまりお祭りに来てくれるというのです。
「それで今から蛇人のところに行ってです」
「確か水辺にいるわね」
「そこの蛇人の村に行って」
そしてというのです。
「招待します」
「色々な種族が集まるんですね」
「そうだよ」
エルフはカルロスにも笑顔でお話しました。
「皆が集まる方が楽しいよね」
「だからですか」
「皆を招待するんだ」
まさにそうするというのです。
「そしてよかったらトロット王女も君達もね」
「エルフの村にですか」
「来てね」
そうしてというのです。
「お祭りを楽しんでくれるかな」
「そうしていいんですか」
「君達が来たいならね」
そうならというのです。
「楽しんでね」
「それじゃあ」
それならとです、トロットがエルフに答えました。
「その日を教えてくれるかしら」
「はい、それは」
エルフはトロットにお祭りの日は何時かとお話しました、そしてエルフの村の詳しい場所も。するとでした。
全部聞いてです、トロットはエルフににこりと笑って答えました。
「ええ、その日ならね」
「大丈夫ですか」
「ええ、行けるわ。場所もね」
エルフの村の場所もというのです。
「丁度通り道だし」
「じゃあ余計にいいわね」
「そうですか、じゃあ」
「お邪魔させてもらうわ」
「そうして下さい、待っています」
「それで貴方はなのね」
「今から蛇人の村に行きます」
最後の目的地であるそこにというのです。
「そうしてきます」
「それじゃあね」
「また会いましょう」
二人でお話してでした、エルフはトロット達と別れました。そしてエルフが一行と擦れ違ってそのまま進むのを見送ってです。
一行は夜になって休憩の時になって近くの川で交代で身体を奇麗にしてから晩御飯を摂ってぐっすりと寝てです。
朝になって出発した時にです、ふとでした。
キャプテンは草原の片隅に咲いていた蒲公英を見て笑顔で言いました。
「ああ、可愛いね」
「蒲公英ね」
「うん、あそこに咲いているよ」
トロットにその蒲公英を指し示して見せました。
「ギリキンの蒲公英がね」
「ええ、ただあの蒲公英は」
葉や茎は紫でギリキンの草原の中にあります、ですがそのお花は。
「黄色ね」
「そこが違うね」
「お花がその色になりたいなら」
「ギリキンの国にあってもね」
「その色になれるから」
「だからあの蒲公英は黄色ね」
「そうなるわ」
まさにというのです。
「ああしてね」
「そうだね、小さくて草原の中に咲いていて」
「可愛いわね」
「だから目に入ってね」
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