第二幕その七
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「本で読んでもいましたし」
「小さいとか言ってがっかりしないでね」
「そうしています」
「恐竜だと踏み潰されるかな」
笑ってです、キャプテンはこうしたジョークを入れてきました。
「ウルトラザウルスとかだとね」
「ああ、あの物凄く大きな恐竜ですね」
「雷竜のね」
「あの恐竜はかなり大きいからね」
「大体三十メートルありますね」
「だからね」
凄く大きいからというのです、足も。
「踏み潰してしまうよ」
「あのお家なら」
「恐竜は大きい種類は本当に大きいからね」
「二十メートル以上ある種類がいますからね」
カルロスは恐竜図鑑で読んだ大きさをお話に出しました。
「三十メートル以上の種類も」
「それだけ大きいからね」
だからこそというのです。
「だからオズの国でも何処でもいる訳じゃないんだ」
「いられないんですね」
「家も木も踏み潰すから」
そうしてしまうからというのです。
「だから平原とか岩山とか広い湖とか海とかね」
「そうした場所にいるんですね」
「そうした場所にしかね」
そこはどうしてもというのです。
「いられないんだ」
「恐竜も大変なんですね」
「身体が巨大だとね」
大きいどころかです。
「カバキリンとか巨大なヤマアラシもいるね」
「はい、オズの国には」
「彼等と同じだよ」
「身体が巨大だとね」
本当にとです、トロットも言います。
「いいことも多いけれど」
「困ることもですね」
「あるのよ」
「住む場所とかで、ですね」
「困ったりするのよ」
「そういうことですね」
「ギリキンも巨人がいるしね」
トロットは彼等のお話もしました。
「あの人達も今は改心しているけれど」
「そうなんですか」
「魔法も取り上げたし」
かかし達を困らせたそれをです。
「だから安心していいわ」
「そうですか」
「ええ、ただあの人達のところには殆ど誰も行かないわ」
「危ないし評判の悪い人達だからですか」
「そうなの」
その為にというのです。
「殆ど誰も行かないし私達もね」
「今回はですね」
「行かないわ」
その予定だというのです。
「そのまま他の国々に行くわよ」
「わかりました、じゃあ今回は」
「恐竜達を見て」
そうしてというのです。
「次はね」
「オズマ姫のかつてのお家にですね」
「行くわよ」
こうお話をして今は一緒にステーキを食べるのでした、そうしたことをお話してそのうえで冒険を続けます。
夕方近くまで歩いていてそろそろテントを出して休もうとすると煉瓦の道の向こう側から一人の旅人が来ました、見れば紫のギリキンの服を着ているエルフです。髪の毛は長く茶色のロングへアで緑の切れ長の目で白いお肌に整ったお顔立ちです。
そのエル
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