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ロボスの娘で行ってみよう!
第23話 第三次ティアマト会戦 後日談
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とガムラン大将は引責辞任に追い込むと、はい、はい、委員長は隠蔽しようとするがそれをすっぱ抜くのですね。それは素晴らしいアイデアです。はいはい、それでは又連絡致します先生」

旗艦アイアース内ではラムゼイ元帥とガムラン総参謀長が自室に入ったままで会議にも出無い状態であった。その為副参謀長達が中心となって、ワイドボーンも一緒に事後処理を行っていた。

リーファ済まんな、お前に頼まれた事も殆ど出来なかった。俺の力不足だな。未だ未だ精進しないと行けないな。せめてこの戦訓だけは持ち帰って研究さねばならないな。隠蔽などさせて堪るか。


宇宙暦789年2月22日

■自由惑星同盟 首都星ハイネセン  
 
統合作戦本部では第三次ティアマト会戦の全容がほぼ判ると、部員一同が唸るほどになっていた。正面決戦で有る以上、損害が馬鹿にならないのは判るが、作戦が余りにもいい加減な事で必要以上の犠牲を出したと言う事であり、その責任追及の声が統合作戦本部から上がり始めた。

国防委員会ではどの様にして今回の大敗を隠蔽し発表するかで連日連夜の話し合いが行われていた。委員長としても先年のエル・ファシルの大勝利に対して今回は空前絶後の大敗である以上完全隠蔽は不可能と判断し、一応ティアマト星系から敵が居なくなった以上は勝利と嘯いても良いであろうと考えていた。

喧々諤々の委員会で1人トリューニヒトだけが内心でほくそ笑みながら事態の推移を伺っていたがどうやるかと言うときにトリューニヒトが巧みな話術で誘導しておいた委員が意見を行った。
「委員長、宜しいですかな?」
「ヤマノウチ君、何かアイデアが有るのかね?」

「ここは、エル・ファシルに習うべきだと思いますが」
「どう言う事かね?」
「英雄を作り、それに耳目を集めるのです」

「なるほど、で、候補は居るのであろうね」
「無論です。第二艦隊の崩壊を僅か二千隻程度で阻んで敵中突破し帰還したパエッタ准将こそが英雄に相応しいと思います」
「なるほど、良い案だ。ヤマノウチ君、シナリオを書いてくれたまえ」
「委員長、お任せ下さい」

ヤマノウチはトリューニヒトのアイデアを掠め取ったとドヤ顔だが、その顔と言葉を聞きながら、トリューニヒトは自分の手を汚さずに委員長が罠にかかったと、再度ほくそ笑むのであった。


宇宙暦789年3月10日

■自由惑星同盟 首都星ハイネセン 

自由惑星同盟ではこの日の国防委員会発表で第三次ティアマト会戦は同盟軍の大勝利に終わったが、有力な敵との戦闘で艦隊にかなりの損害生じたと報道された。更にその崩壊の中僅か二千隻程度で一時でも戦線崩壊を防ぎ、敵中突破を計り生還した。パエッタ准将がティアマトの英雄として報道が成された。

人々は、損害よりもエル・ファシルの英
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