7 最凶のテロリストは意外と現代社会になれている。
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厳かなガラス張りの部屋の前に来て、重そうな木の扉を虚がノックする。 中から入れ、と声がした。
中に入ると、禍々しい服を着たおじいさま方が何ならとても細い筒のようなものの上に座っていた。素晴らしいバランス力である。
_「そなたか、世にも名高い殺し屋、アンナ・イェラノヴァなぞと謳われる者は。」
よく、悪役とかがボスにやる座りかたをした。一応、敬意を示すためである。
_「そのようなお褒めの言葉をいただきまして、誠にありがとうございます。はい、世間ではそう呼ばれているようですが…私にはいまいちしっくり来ませぬ。」
すると彼はこれでもか、というくらいの高笑いをして言葉を続けた。
_「そうか、そうか。そんな優秀な殺し屋が奈落の出身とは。我々もまだまだ安泰ぞ。」
_「ありがたきお言葉にございますわ。」
ちろりと虚を見ると、虚が口を開いた。
_「では、そろそろ任務のお話を。零にも予定が入っておりますもので。」
_「そうかそうか。もうそんな時間か。では、任務の話に移ろう。」
立ちなさい、と合図をされ、立ち上がった。一瞬クラッときたが、なんとか踏ん張った。何だろう、貧血だろうか。
_「お前に課す任務は…現将軍を暗殺することである。」
_「つまり…徳川茂々を排除し、次期将軍を立てる、ということにございますか?」
_「そうだ。さすがは話を理解するのが早い。お前なら、やれるだろう?」
皆からの視線がスゴい。
_「…出来る限りのベストは尽くします。ですが、将軍には最強の御庭番衆がついております。それに対抗できる自信がありませぬ。 」
しばらくの沈黙の後、彼が口を開く。
_「ならば、そなたの後ろに奈落をつけようぞ。それなら大丈夫であろう?」
_「奈落…ですか…」
_「そうだ。どうだ、朧殿。それで良いか?」
間髪を入れずに朧が応える。
_「ええ。奈落は構いません。」
はっとして朧を見る。
次は虚が口を開いた。
_「私も必要であれば加勢致します。」
_「朧殿、虚殿。そこまで私に加勢をしてくださるのは誠にありがたいことなのですが、なぜここまで将軍を殺そうとするのですか?」
_「決まっておるだろう?」
黒い笑みを浮かべていた。
まさか、まさか…!
_「もしや…!」
_「そう、おそらくそのまさかじゃ。では、頼んだぞえ。」
ワープして鬼兵隊の船に戻る。着替えてバッグにしまった。持たされていたwifiをスマホに繋ぎ、グループL
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