番外編074話 if ゲート編 10話
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んで色々とやってるみたいだが、俺達はこの世界の帝国とは何の関係もない。
その為、今は特にやるべき事もなく……メギロートや量産型Wの操るシャドウが捕らえてくるワイバーンを始めとする稀少なモンスターの収集に力を入れているだけだった。
だったのだが……
「アクセル! バッタが撃破された!」
「……バッタが? 今、地球にバッタは送ってないよな? つまり、この特地でバッタが撃破されたって事か?」
政治班から上がってきた書類を確認してサインをしていると、スレイが姿を現して、そう告げる。
「そうだ」
「けど……この世界に、バッタを撃破出来る相手がそういるとも思えないけどな」
ディストーションフィールドを持っているバッタは、その機動性もあってそう簡単に撃破されるような事はない。
となると、何かただごとではない事が起こったと、そういう事になるのだが……
「コーネリアが、現在バッタの撃破地点に他のバッタやメギロートを向かわせている。恐らく、すぐに追加の情報は入ると思う」
「分かった、なら俺もすぐに行く」
そう返事をすると、スレイは頷いて部屋を出ていく。
さて、一体何がどうなってこんな事になったのやら。
バッタをどうにか出来る戦力が、この世界に存在しない……という訳ではない。
だが、そこら中にそのような者や物が存在している訳でもない……というのも事実。
そうなると、考えられる可能性としては……
そんな風に思いつつ、コーネリアを始めとする実働班の集まっている場所に到着すると……
「ん? ああ、アクセル。来たのか。早かったな」
「……随分と緊張感がないな」
そう、俺の言葉通り、そこにいるコーネリア達を始めとする実働班の面々は、特に緊張した様子もなく……寧ろリラックスすらしていた。
「もう犯人を捕らえた以上、こっちで緊張する必要もないしな」
ムウの言葉に、リラックスしている理由は理解する。理解するが……
「随分とまぁ、早いな」
スレイからの報告があって、すぐに俺はやってきた。
だというのに、まさかこれ程の速度でこちらに攻撃してきた相手を捕らえる事が出来るというのは、予想外でしかない。
「シャドウミラーにとっては幸運な事に、ポチと同じ古代龍も何匹か確保出来たらしいぞ」
イザークのその言葉に、少し驚く。
ポチのような古代龍というのは、特地では災害と同じような扱いをされている存在だ。
それだけに、当然その数も決して多いという訳ではない。
そういう意味では、バッタを1機消耗しただけの価値はあったと言うべきか。
「だが……」
利益が大きかった。
そう思っていた俺だったが、イザークが何とも言いがたい微妙な表情をしているのに気が付
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