ブルネイ第一鎮守府vs幻想殺し
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わね」
赤城と加賀が艦載機を殺到させて爆撃と雷撃を見舞う。しかし上条も馴れた物なのか、左手でハンドルを操作して魚雷をかわしつつ、右手で直撃コースの爆弾のみを処理していく。爆弾を殴っても、爆発する事なく消える。どう考えてもあの右手は異常な『何か』がある。尚も止まらない突撃に、夕立と時雨も覚悟を決めたか、手を繋いでダブルラリアットでもするかのように上条に突っ込んでいく。
「チキンレースじゃねぇんだぞ、オイ……」
俺が呆れたようにそう呟いた数秒後、3人が交錯する。正面衝突か!?と思いきや上条が咄嗟に屈んでラリアットを躱す。その上、繋いでいた2人の腕を掴むと力任せに投げて体勢を崩す。吹っ飛んでいく夕立を追い掛ける上条。
「ぽいいいいぃぃぃぃぃ〜……」
海面をゴロゴロと転がり、目を回してグロッキーになる夕立。そこに上条が近付き軽く右手で触れた瞬間、またあのガラスが割れたような音が響き、夕立の服が弾け飛んだ。
「お、夕立の奴またおっぱいデカくなったんじゃねぇか?」
「提督!」
「……わ〜ってるよ、冗談だって」
あまりの事にちょっと現実逃避したくなっただけじゃねぇか、ったく。しかし、艦娘の制服ってのは普通の服に見えるが装甲の代わりで、一定のダメージを負うまでその機能が失われる事はなく、その機能が失われると普通の服と同じ耐久力になってしまう。
『その物体の持つ特殊な能力を打ち消す能力……?まぁ、有り得ないなんて事は有り得ない世の中だしなぁ』
無いと頭から否定するより、ある前提で考えた方が後々対応もしやすいだろう。まぁ、服が弾け飛んだり砲弾が消滅する意味が解らんが。
「提督、服脱がせる手間が省けていいな〜……とか、思ってません?」
「…………オモッテナイヨ」
ちょっとだけ思ったのは内緒だ。そんなアホな事を考えている内に、今度は上条が時雨に迫る。時雨も必死に逃げようとしているが、さっきの夕立の姿を見てしまったせいか、動きに精彩がない。そしてとうとう、上条の右手が時雨に軽く触れた。またガラスが割れたような音が響き、時雨もほぼ全裸になって動きが止まる。
残るは赤城と加賀の2人だけ。艦載機の妖精さん達も2人に近付けさせまいと機銃で、爆撃で、雷撃で。上条を足止めしようとするが、そんなものは関係ないとばかりにフルスロットルで突っ込んでいく。猪か何かかアイツは。赤城と加賀も弓から矢を放ち、上条を狙うが、見事なハンドル捌きで右に左に避けていく。と、上条が気付いていないがジリジリと夕立が背後から忍び寄っている。両手には魚雷。
「服脱がした位で……動けなくなると思うなあぁぁぁ!」
夕立がそう叫びながら、両手の魚雷を上条に投擲。双眼鏡で確認すると、上条の奴も不意を突かれたのかギョッ
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