1 占いは意外と当たるもんだ。
[2]次話
吉原炎上篇が終わり、本当の暑い暑い夏の季節がやってきた。今は上空を飛んでいるのでそれほどでもないし、船内にはガンガン冷房がかかっていて実際寒いくらいである。
今は晋助の目を掻い潜って船内をうろうろしていた。煙管を咥えて徘徊していると、また子にばったり遭遇した。
_「アレ、晋助様知らないッスか?」
ハイ、只今現在進行形で且つ全速力で晋助から逃げております。
だかここはあくまで冷静に演技しますわ。
_「申し訳ありませんが、あいにく存じ上げませんわ。早急に彼をお探しで?」
_「はいッス。零杏なら知ってるかと思ってたッス。」
_「トイレにでも行ってるんじゃありません?一応彼も人間ですからねー。」
_「マジッスか!?だからかッ!」
何を一体脳内で完結させたのかは、結局私には分からなかったが、とりあえず私はここを去りたい。
ってか、逃げたい。wwww
_「あの、もう宜しいでしょうか…?」
あぁ、ごめん、ごめん。いいッスよー、と言って私は解放された。よし、いいぞ。このままトンズラかましてやろう。
では、と満面のサービス笑顔を振り撒いて逃げ去った。
だが、以外とそうは上手くいかないのが人生というものである。今度は万斉に捕まった(というよりかより正確に言えば、呼び止められた、といった方がいいであろう。www)。
何だ何だ、今日は厄日か?www
煙管を咥えてのんびり尋ねる。
_「どうかされましたか、万斉殿?」
_「そなた、晋助を知らぬか?」
皆、揃いも揃って今日の晋助コールがすごいな。本日二度目の質問だ。∩( ´Α`)
_「さぁ、私は知りませぬが。晋助を探しておられるのですか?先ほどまた子さんにも同じ事を聞かれましたよ。」
_「あぁ、なるほど。そういうことでござるか。」
なんかまた脳内完結が起こっちゃってるよー。どしたの、みんな。
_「どうしたのですか、皆さん。」
いや、と言って万斉もまたその場を去った。
何だろうか、と思いつつ引き続き船内をうろうろしていると、後方からとてつもない殺気を隠しつつ確実にこちらに近づいてくる気配があった。おそらく晋助にちがいない。まだ完全に気配を隠しきれていないのである。可愛いものだ。www
そのまま歩き続けること10分。後ろからオイ、と声がかかった。晋助の声だ。いつもの腹いせにシカトをかましてやると、その声は確実にイライラが増えていっている。仕方ない。ここは一つ、捕まっておいてやるか。じゃないと後が怖い。wwww
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