猫娘とUSJ編
NO.014 水難ゾーン
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きたものはいるだろうけどそれで出久は一瞬意識が途絶える。
そして出久が次に意識を取り戻したのはなんとプールがある水難ゾーンだった。
「水難ゾーン!? まずい!」
なんとかしようとするけどそもそも足場がないために空を飛べない出久はそのまま水の中に落ちるしかなかった。
別段出久は水の中は猫になったとはいえ、そんなに苦手ではない。
だけど水の中で目を開けてみれば目の前には水中タイプのヴィランが迫ってきていた。
「恨みはねーけどここでサイナラだ」
「モガッ!」
水の中では踏ん張れないために出久はワン・フォー・オールで身体強化をしようとしたがその前にそこに蛙吹が現れてヴィランを蹴り飛ばしていた。
「梅雨ちゃん!?」
「出久ちゃん、今助けるわ!」
そのまま出久を掴んで足場がある船のところまで運んでくれた。
見れば峰田の姿もあってこの水難ゾーンにはこの三人だけが飛ばされたのだろう。
「カエルの割になかなかどうして…………おっぱいが……くっ……」
そんなうわ言を言っている峰田はそのまま勢いよく投げられていた。
「ありがとう梅雨ちゃん」
「どういたしまして。それより大変なことになったわね」
「そうだね。さっきに轟君と話してみたけどあっちに内部情報が知られていたのは明らかだね」
「そうね。それよりこれからどうしようかしら? さっきの件でもう気づいていると思うけど私達の周りには大勢の水中型ヴィランがうようよしているわ」
「その場に合ったヴィランを配置しているんだね。やっぱり用意周到だ」
「おいおい!? 梅雨ちゃんに緑谷も! なんでそんな冷静に会話できるんだよ!? おいら達今もこうして殺されかけてんだぞ!?」
「峰田君……」
「峰田ちゃん……」
この場で冷静なものが二人もいた事が幸いした。
もし峰田だけだったら確実に殺されていただろう。
「梅雨ちゃん、峰田君を助けてくれてありがとね。そうじゃないときっと本当の意味で嬲り殺しに遭ってた」
「そうね」
「マジでー!?」
「それより今から僕達はどうにかしてここを無事に脱出しないといけない。だからヴィラン達をどうにかする方法を考えないと……」
「本気かよ緑谷!」
「うん。じゃないと僕達は確実に狩られるからね」
「そうよ峰田ちゃん。三人で話し合いましょう。それにここで男は峰田ちゃんだけなのよ? カッコいいところを見せてちょうだい」
「お、おう……わかった!」
それで話し合いを開始する三人。
出久の個性の件はバスの中で話した通り。
蛙吹もカエルの個性だからカエルが出来ることなら大体はできるとの事。
そして最後に峰田の個性のもぎもぎ。
これは引っ付くことが出来る優れものだと出久は即座に理解した。
「…………うん。どうにか
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