番外編073話 if ゲート編 09話
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ーンな広域破壊兵器が、この世界では初のお披露目となるのだから。
「さて、そろそろ時間だけど、準備はいいか?」
『はい。海上自衛隊の方でも、既にそちらの海域に到着しています』
本位が俺の言葉に頷く。
ちなみに俺がいるのは、シャドウミラーで用意した船の上だ。
もっとも、そこまで性能の高い船ではなく、今回普通に使えればそれでいいと判断して、技術班が適当に作った代物だが。
……その適当に作った代物であっても、この世界の技術力から考えれば、到底理解出来ないだけの能力を持っているんだから、ちょっと洒落にならない。
ともあれ、俺はそんな船に乗って門世界の地球にある、どこの国の領海でもない無人島が見える位置にいた。
その無人島の上にはシャドウが浮かんでおり、今からあの無人島を消滅させる事になる。
フレイヤは本来ならシャドウの武装としては使われていないのだが、それは別にシャドウがフレイヤを使えないという訳ではない。
ぶっちゃけ、使い捨てのミサイルポッドの類があれば、それで十分なのだから。
「よし、じゃあ始めるか」
呟き、オープンチャンネルのスイッチを入れる。
「この海域にいる、全ての国の者達に告げる。これからシャドウミラーが保有する、核兵器ではない広域破壊兵器、フレイヤの公開実験を行う。このフレイヤは無人島を丸々消滅させて、周囲の空気を流入させるという二次的な被害を伴う。よって、船や潜水艦の操作には、くれぐれも注意して貰いたい。あくまでもここにいるのは自己責任であり、それが嫌なら、この海域から退避するように」
そう言っても、レーダーに移っている船や潜水艦は全く動く気配がない。
それを確認し……やがて再度口を開く。
「どうやら撤退する艦はいないようなので、これから実験を開始する」
こうして、その無人島は地球上から消滅するのだった。
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