異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第6話
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いう人物はヴァイスハイト皇帝かギュランドロス皇帝、どちらかの妃という事でしょうか?」
リンとエオリアの口から出た驚愕の事実に冷や汗をかいて表情を引き攣らせた後我に返ったユウナとアルティナはジト目で呟き、疲れた表情で溜息を吐いたクルトに指摘したミュゼはミシェル達に確認した。
「ええ、リセル皇妃は”黄金の戦王”―――ヴァイスハイト皇帝の妃の一人で、ヴァイスハイト皇帝の正妃よ。」
「”妃の一人”……という事はヴァイスハイト皇帝には複数の妃が存在しているのでしょうか?」
「ああ、そうだよ。”黄金の戦王”――――ヴァイスハイト皇帝は”好色皇”って呼ばれている程とんでもない”好色家”でね……ギュランドロス皇帝の妃は一人だけなんだが、ヴァイスハイト皇帝の妃は17人もいるんだよ。」
「き、妃――――奥さんが、17人〜〜〜〜〜!?何なんですか、その皇帝は!?幾ら女の子が好きだからと言って、17人も奥さんがいるなんて滅茶苦茶過ぎません!?」
「まさかこちらの世界のリィン教官を遥かに超える不埒な男性が存在したとは………」
「クスクス、まさに異名通り”好色皇”ですわね♪」
「というか17人も妃を娶るとか、そのヴァイスハイト皇帝という人物は何を考えているんだ……?確かにクロスベルは新興の国だから世継ぎや皇族は後々の事を考えて多く残す事には一理あるが、あまりにも多いと帝位継承権争いの元になる事がわからないのか……?」
エオリアの説明を聞いてある事が気になったクルトの問いかけに答えたリンの説明を聞いたユウナは信じられない表情で声を上げ、アルティナはジト目で呟き、ミュゼは小悪魔な笑みを浮かべ、クルトは疲れた表情で呟いた。
「その辺に関しては意外にもしっかりと考えているようでね。ヴァイスハイト皇帝の第1側妃―――――ユーディット皇妃が産んだ子供とギュランドロス皇帝の妃であり、”六銃士”の一人であるルイーネ皇妃が産んだ子供を結婚させて、その二人に自分達の跡を継がせる事も公言しているわ。」
「子供達の結婚まで既に決めているって………子供も産まれていないのに、幾ら何でもそんな先の事を決めるなんて机上の空論にも程があるでしょ……」
「そもそも、その二人から産まれた子供が異性でなければどうするつもりなのでしょうか?」
「まあ、その辺に関しては他の妃が産んだ子供達で何とかするつもりなんだろうな。片方の皇帝に妃が17人もいれば、幾ら何でも一人くらい異性の子供は産まれるだろうしな………というか、何故ヴァイスハイト皇帝はそのユーディット皇妃―――それも正妃ではなく側妃が産んだ子供に自分の跡継ぎにするつもりなんだ……?普通に考えれば、正妃が産んだ子供を跡継ぎにするべきだと思うが……」
ミシェルの説明を聞いたユウナとアル
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