37部分:第六話 レポートその六
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新一君はまた調子に乗った顔を見せてきます。すっごく嫌な感じです。それを顔にも出していますけれどそれでどうにかなる子じゃないんですよね。
「御礼?」
「うん。ほっぺたでいいから」
「ほっぺたって?」
「だからさ」
何かここまでにやけた笑いってそうはないでしょう。とにかく何か変な期待をしているのがわかります。どうせ言うことは決まっていますけれど聞いてあげることにしました。
「それで何?」
「キスなんだけれど」
「そう、キスなの」
わかっていましたけれど。よりによって図書館で言いますかこの子は。
「駄目かな。御礼はまあささやかなもので」
「はったおすわよ」
一言で済ませてあげました。
「馬鹿言ってると」
「冷たいなあ、先輩は」
「キスなんて何考えてるのよ」
また八重歯が出ちゃいました。自分でもわかります。
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