第七章 C.D.の計略
奪われたモノ
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た。
「待ってくれ!話がしたいんだ!戦うつもりはない!!!」
「何をいまさら!あんたらにあってもあたしにはない!!」
叫び、バックルを待機状態にするレイカ。
あと一動作で、彼女の変身プロセスは完了する。
「いや、だから・・・」
やはり戦うしかないのか。
そう覚悟し、忍ばせていたバックルに徐々に手が伸びる三人。
たが
「この通りだ!!攻撃しないでくれェ!!!」
バタンと
その場に倒れて叫んだのは睦月だった。
見事な五体投地。
土下座すらをも超えた土下寝だ。
しかも、空中で一回転してから直接地面にビタンである。
そしてこの叫び。さすがのレイカもこれには苦笑い。
「む、睦月・・・?」
『何やってんですか三人とも!!早くやってください!!』
「お、おう・・・」
睦月の何とも言えない迫力に、三人ものそのそと横になる。
「見ての通りだ!俺たちに敵対の意思はなーい!!」
「そ、そうだ!」
「話をさせてくれ」
「・・・・ほんとに効くのかこれ?」
「う・・・うう・・・」
大の男四人が、何も持っていないと掌を上にしてうつ伏せで倒れている。
復讐に燃えていた久遠レイカは、なんとしてもあの四人の仮面ライダーをとっちめてお墓の前で土下座させるだけの気持ちがあった。
だが、どうだろうか。
こんな状況見せつけられて、じゃあ変身してぼこぼこにしてやる、とは言えなくなってしまったのだ。
「ふ、ふざけんな!!あんたらがじいちゃんを・・・」
「そう、それについても話したいんです!!ただ、気が晴れないならこの剣崎さんを思い切り踏んでください!!」
「はぁ!?」
「とりあえずこの場はそれで収めてもらって、話聞いてくれませんか!!?」
「睦月お前ズッリィぞおい!!」
「俺からも頼む、久遠さん」
「タディバナサン!?」
「ああ、今抑えられないならとりあえずこの男で発散してくれ」
「ハヂメェ!?」
「くっ、この・・・ッ!!!」
明らかにコントじみている。
それを感じ取ったレイカは、ふつふつと自分の中に憤りを感じていた。
最初はどうかと思っていたが、やはり気は収まらない。
いいだろう。
望み通り踏みつけてやる。その時もし気が晴れていれば、いいさ、最後の言葉を聞いてやる!!
「この、おじいちゃんの―――!!」
「はいそこまで」
「へ?」
と、剣崎を踏みつけようと目の前まで接近した彼女。
その彼女を、背後から一瞬で縛りつける睦月。
倒れている剣崎は、睦月の少
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