第22話 ヤンの帰還
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てくれたら良いですよ」
「ありがとう、此でかなり確証の持てる文章になるよ」
「先輩頑張ってくださいね」
ヤンが返事をしようと思ったときアッテンボローに聞いた留守番の事を聞きたくなった。
「判ったよ。所でリーファは今回、留守番だそうだけど何があったんだい」
ヤンからそう言われると、リーファとキャゼルヌが顔を見合わせたあと話し出した。
「いやね、敵の迎撃を馬鹿正直にティアマトでやると言うので、ダゴンまで引いて別働隊をイゼルローン回廊に進出させて、慌てて帰投する敵を追撃しろと言ったら、総参謀長から卑怯者呼ばわりされて留守番ですよ」
「リーファの案の方が理にかなっているだがな、統合作戦本部長も乗り気だったが、宇宙艦隊の方が反対で正面決戦に決まったわけだ」
「それは、本末転倒じゃ無いですか。士官学校生の俺だって判りますよ」
「ダスティー、庇ってくれて、あ☆り☆が☆と☆う♪」
リーファはアッテンボローに撓垂れかかる。
「それはともかく、今回正面決戦で勝てますかね?」
「ワイドボーン先輩に策を授けましたが、司令官次第ですね」
「同数なら、痛み分けの可能性が多きわけだな」
「けど、なめてかかると危ないはずですよ」
「なるほど窮鼠猫を噛むと言う事ですね」
「そうなるね、ワイドボーンの献策が旨く行けばどうにかなるのかい?」
「成るはずですけどね」
「明後日辺りか決戦は」
「そうなりますね、私も当日は統合作戦本部に詰めますんで」
「そうか、頑張れよ」
「はい」
その後ヤンとリーファとアッテンボローが家を辞したのは二十一時のことだった。荷物は翌日引き取りに来る事にして、ヤンは安ホテルに直行するし、リーファは実家へ、アッテンボローは士官学校宿舎に帰るのだが、冗談でリーファがアッテンボローをホテルへ連れ込もうとして少々な騒ぎを起こしながら帰宅した。
リーファが明後日から始まる第三次ティアマト会戦の結果を知っていればこんなにノンビリしていなかったであろう。
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