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ロボスの娘で行ってみよう!
第22話 ヤンの帰還
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によって、40年の歳月をかけて集められた事件の概要です」
それを聞いてアッテンボローが呟いた。
「しかし何というか、その、見てきたような嘘という気もしますね」

「嘘だよ」
あっさりとヤンが断定したので、彼の先輩と後輩は、ティーテーブルの上と下で非音楽的な音を立てる事に成った。彼等の反応を鄭重に無視して、ヤンは続けた。

「物的証拠は何一つ無いんですよ。蓋然性は高いし、説得力もあります。ですが現在の所仮説に過ぎません」
「その仮説が定説になるに為には、何が必要なんだ」
キャゼルヌの問いに、またもあっさりヤンは答えた。

「もっと多くの情報です」
「簡にして要を得ているな」
そう話したとき黙って聞いていたリーファがボソリと話し出した。

「マーチジャスパーに聞いた事があるわ」
その言葉に3人がリーファを見る。
「ジャスパーって、フレデリック・ジャスパーか」

「ええ、フレデリック・ジャスパー元帥ですよ」
「いったい何時?」
「えーと、アレは確か771年だったはず。ジャスパー提督が統合作戦本部長を勇退するパーティーだったな」

「771年と言えば、3才だろ」
「ええ、父がジャスパー提督の部下だったこともあって参加したんですよ」
「しかし、3歳児に話すかね」

「あの頃から、ませてましたからね。戦場のお話を少しして貰った時に話しているですよ」
「それで、ジャスパー提督はなんと?」
「ヤン先輩顔が近いですよ、私の唇はダスティーのものなんですから」

ヤンは言われて顔を離し、アッテンボローはやれやれという顔をする。
「リーファ、でどうなんだ?」
キャゼルヌが場を仕切り直す。

「ジャスパー提督は、アッシュビー提督が確かにジークマイスター氏と連絡を取り合い情報を貰っていたことを薄々感じていたそうですが、第二次ティアマト会戦までは確証に至らなかったようです。しかしアッシュビーの死後に宇宙艦隊の情報力が急速に質が下がった事を感じ、更にパランティアでコープ提督の大敗などから疑惑を持ち、宇宙艦隊司令長官になると密かに調べたようです」

「なるほど、一度成りとも調べたのか」
「ええ、その後に疑惑が確証になったのですが、表に出せなく成ったわけです」
「それで退役の酒の席で3歳児についつい喋ってしまった訳か」

「そうなりますね、普通の3歳児はそんな事聞いても判らないですからね」
「ある意味、リーファのバグキャラ具合が出たわけだな」
キャゼルヌがそう言うとヤンもアッテンボローも頷いた。

実際リーファはマーチジャスパーに聞いた事はあるが、大半が愚痴だったのでが、ある程度は本当でありある程度は原作知識を混ぜたものであった。

「リーファの話を資料に入れて良いかな?」
「んー、私の名前さえ隠し
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