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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第五十八話
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とにした。
 
意外と暖かい。
 
「まぁ、僕は大輝さんからしかその時の話を聞いてないけどさ。災難だったよね。色々と。」
 
「最後の一言にいろんな意味を込めてるだろお前。」
 
まだ拓海で良かった。悠人だったらもっと弄ってきてた筈だ。俺、死にかけてたのに。
 
「まぁ、暫くは出撃どころじゃ無いだろうから、気を引き締めてね。」
 
出撃は無いのに、何の気を引き締めると言うんだろうか…………。
 
「お待たせしました!」
 
「っぽーい!」
 
俺達がそんな感じで立ち話をしていると、冬華と春雨がやって来た。二人ともそれぞれベージュと淡いピンクのカーディガンを着ていた。クッソ似合ってた。
 
「どうでもいい話だけどさ、夏から冬に代わりかけの頃の女の子のこーゆー少し厚着の服装って来るものがあるよね。」
 
「分かる。」
 
本人たちの前で堂々とこんな会話をする野郎二人。同意見の人間は多い筈だ。
 
「えへへ〜。」
 
「そ、そんなことより、早く入りましょうよ!」
 
照れる冬華と春雨。あーもう、春雨可愛すぎじゃ無いですかね?
 
「さてと、それじゃあ入るか。」
 
拓海は俺達を一瞥すると、扉に手を掛けた。
 
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