第五十八話
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の部屋で着替えるよ。」
拓海は俺達三人に部屋の位置を教えてくれた。
「さてと、先に指示しとくけど、僕は挨拶が終わったら事務作業をしてくる。ふゆっ…………夕立と春雨は皆と親睦を深めてくれ。千尋は食堂の片付けと晩御飯の準備。だれかに手伝を頼んでもいいいよ。」
…………なんで俺は言い直さねぇんだよ。
「さてと、全員、部屋で着替え!」
拓海の号令と共に、俺達は鎮守府の中に入っていった。
―佐世保鎮守府 内部―
…………いやこれ、ホントに掃除しなきゃ駄目だろこれ。
俺は佐世保鎮守府に入り、皆と別れて自分の部屋に向かってる最中、廊下をキャスターつきの鞄を引っ張って歩きながらそんなことを思った。
この辺りは使われてないのか、かなり埃っぽい。
多分だけど、明日は大掃除だろうなぁ…………いつ以来だよ大掃除。夏休み以来か。
「そういや、もう艦娘になってから三ヶ月か…………。」
色々ありすぎて、あっという間だったなと思う。
艦娘になったり。
学校辞めたり。
化け物みてぇなやつに出会ったり。
ピンク髪に出会ったり。
ライダーキッ〇見たり。
とL〇VEったり。
ドイツ語教えたり。
摩耶さんと戦ったり。
提督のピンク雑誌貰ったり。
寝坊したり。
キスしたり。
…………網羅できる気がしねぇ。
「まぁ、流石に一番の出来事はこれだろうなぁ。」
俺は自分の左腕を見た。
銀色に輝く義手。
…………自分で切り落としたとはいえ、何度見ても見慣れない。今日もいろんな人に見られてたなぁ…………。
あの日から異動するまで、呉鎮の奴等にかなり気を使われたのはいい思い出だ。
「っと、ここか。」
色々と考えているうちに、目的の部屋に着いた。
俺は扉を開けて中に入った。
「…………わぉ。」
俺は部屋の中に置いてある家具を見て、思わず声が出た。
布団とちゃぶ台しかねぇ。
しかも、この部屋も埃っぽい。
…………掃除は夜にやるとして、取りあえず着替えるか。
―会議室前―
「…………そのネックウォーマー、やっぱり着けるんだね。」
俺が会議室の前にやって来ると、既に拓海は着替えてやって来ていた。
俺は寒くなってきて冬仕様になった制服(長ズボンにセーター)に、レ級から貰ったネックウォーマーを着けてきた。
「…………忘れないようにな。」
あの場は退けたとはいえ、ぼろ負けしたのは悔しかった。戒めの意味も込めて、日常的に着けるこ
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