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とある3年4組の卑怯者
135 英吉利(イギリス)
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!」
「うん、今とっても楽しんでいるわ!!」
「ソウダ、前に私が日本に来た時泊めてくれた花輪クンって人は元気にしてるの?」
「うん」
「あの人ハンサムで素敵だったからまた会いたいわね」
 メイベルは以前日本に行った時、花輪和彦というリリィの友達の家に泊まっていた。その影響もあるのか、花輪がやや好きになっていたのだった。
「そう、私もかっこいいと思うわ。そうそう、藤木君って覚えてる?」
「フジキ君って誰だっけ?」
 メイベルは藤木の事を覚えていないようだった。
「ええと、背が高くてクチビルが紫の子よ」
「ア、そういえばその子リリィの事が好きなんだっけ?」
「う、うん。あと、氷滑り(スケート)が得意な子よ」
「ソウイエバ、そんな事言ってたわね」
 メイベルはやっと思い出せたようだった。花輪の事は覚えていたが、他の皆の事はコロリと忘れているなんて少しメイベルに手を焼いた感がリリィにはしていた。かくいう自分も藤木からラブレターを貰った時、彼の事を貝殻をくれた人と言う事以外はほぼ忘れていたのだが・・・。
「で、その藤木君が氷滑り(スケート)の大会に出て、全国の大会にまで出たのよ!」
「スケートの大会!?凄いわね!応援しなきゃ!!」
「うん、それでその大会でも金勲章(メダル)か銀、銅獲れば世界大会に出るのよ」
「ウワア、見たいわね!ソウイエバ、また来たらスケートしに行こうって私言ってたわね。ゴメンね、この冬は他の用があって・・・」
「ううん、大丈夫よ」
 メイベルはかつてイギリスに帰る時、その藤木という少年にまた自分が日本に来たらスケートしに行こうと行った事を思い出した。
「ソレデ、その世界大会ってドコでやるの?」
「ええと、カナダだって言ってたわ」
「カナダか・・・。行けたらいいわね」
「そうね・・・」
「フフッ、そうそう、学校の友達もリリィに会いたいって言ってたから呼ぶ事にしたの」
「え、本当?ありがとう!」
 リリィはメイベル以外にもイギリスの友達に再会できる事を喜んだ。メイベルに感謝をしない訳にはいかなかった。
 その時、ベルが鳴った。
「ア、来た来た!」
 メイベルは玄関に向かった。そして学校の友達が入ってきた。
「やあ、リリィ、久しぶりだな」
「元気そうね!」
「皆、ありがとう!」
 リリィも嘗ての友達と会えて嬉しく感じた。女子のハンナにシャルロット、男子ではアーネスト、ハワードにレイモンドという名の旧友達だった。皆は談話室のような所のテーブルに集まった。
「ねえ、日本の生活って楽しいの?」
 シャルロットが聞いた。
「うん、日本の友達はいい人が沢山いてね、私好きな人できたし、私を好きになってる人もいるのよ」
「へえ、もしかして両想い?」
「いや、好きな人もいるけど、私の事を好
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