猫娘と入学編
NO.011 訓練終了後と放課後の一幕
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った……。ポニーテールの奴の意見にも納得しちまった! くそッ……クソッ!!」
半分やけくそのようにそうぶちまける爆豪。
それに出久は「かっちゃん……」と言葉を零す。
「えっと……ね。だけど追い打ちをかけるみたいでいやだけど今度もかっちゃんに勝ちたい! だから、だからこれからも僕の憧れのままのかっちゃんでいて!!」
その告白まがいのセリフに爆豪はというと、出久の正面に振り返って目に涙を浮かべながらも、
「なぁ…! てめぇもだ! デク! こっからだ!!! 俺はこっから!! いいか!!俺はここで一番になってやる!! もう二度とてめぇにも負けねぇからな!! クソが!!」
爆豪なりのけじめの言葉と決意に、出久はこれでこそかっちゃんだねと思った。
そんな時に背後から、
「いたァァァァァァァァ……!!!! 爆豪少年!!!!」
突風とともにオールマイトが駆けてきて一気に爆豪の肩を掴む。
「ぜー……はぁ……言っとくけど自尊心ってのは大事なもんだ! 君は間違いなくプロになれる器を持っている! 君はまだまだこれからだかr―――……」
「離してくれ……オールマイト……歩けねぇ……言われなくても俺はアンタをも超えるヒーローになる…!」
「あれ?……あっ……うん……(すでに立ち直ってた……)」
そしてオールマイトは思った。
教師って難しいね!、と。
その後に出久と会話をしている光景を見ていたみんなはというと、
「あれって……どういう事だろう? 無自覚の告白……?」
「青春ね……いいものを見れたわ」
と、女子陣がキャイキャイしていた。
その後に出久は教室へと戻って爆豪以外のみんながまだいることに感謝しつつも、
「えっと……それじゃみんなに僕の内緒の事情を話そうと思う」
「待ってました!」
と、切島が叫んで、
「緑谷の秘密……なんだろう? この背徳感……?」
「女の敵!」
「ギャッ!?」
耳郎にすぐさまイヤホンを刺されていた峰田だった。
「それで緑谷……お前の事情ってなんなんだ……?」
轟がそう言って出久の言葉を促す。
出久はそれで覚悟を決めて、
「これは絶対にみんなに話しておかないとって思っていたんだ。と、その前にヘドロ事件の事を誰か知っているかな……?」
「ヘドロ事件……? あ、もしかして爆豪が人質になったっていう事件の事か!?」
「うん、そう。僕ね……その事件が起きるまでは自分の事を無個性だと思っていたんだ……」
『えっ……』
突然のカミングアウトによって静まり返る教室。
「医者にも無個性だって診断されてかっちゃんや他の人達にも馬鹿にされてきたけど、でも、ヘドロ事件の時にかっちゃんを助けたいって思って
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