33部分:第六話 レポートその二
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
の肩ばかり持つのが本当に訳がわかりません。しかも私の前でかなり露骨になんて。どういうつもりなんでしょう。
「じゃあ僕もツレに言ってきますんで」
「ええ、早いうちにね」
「それで後は」
また皆が新一君に言います。
「二人でまたデート」
「これも親神様のお導きよ」
「お導きなのかしら」
私は全然そうは思えません。こういうのを腐れ縁って言うんじゃないかっていつも思います。それもおみちの教えではお導きって言うんですけれどそれでも。
「はいはい、だからちっち」
「今日も頑張ってね」
皆どっかへ行っちゃいます。ついでに新一君も。
「帰ろうかしら」
ふと思いました。けれど何か気が変わって残りました。このまま帰ってもよかったんですけれど。どうしてかは自分でもわからないです。
暫くしてその新一君が戻って来ました。にこにことした顔で。
「お待たせ」
「待ちたくはなかったわ」
憮然とした顔と声で答えました。
「何でこんなところでも新一君と」
「まあいいじゃない」
それでも新一君は相変わらずにこにことした声で。こんなに楽しそうなのが全然わかりません。私はいつも迷惑しているっていうのに。
「これも何かの縁で。お導きで」
「新一君もそれ言うのね」
皆と同じことを。まあおぢばにいるからですけれど。
それでもまあ。一緒にいるし。新一君に声をかけました。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ