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おぢばにおかえり
33部分:第六話 レポートその二
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の肩ばかり持つのが本当に訳がわかりません。しかも私の前でかなり露骨になんて。どういうつもりなんでしょう。
「じゃあ僕もツレに言ってきますんで」
「ええ、早いうちにね」
「それで後は」
 また皆が新一君に言います。
「二人でまたデート」
「これも親神様のお導きよ」
「お導きなのかしら」
 私は全然そうは思えません。こういうのを腐れ縁って言うんじゃないかっていつも思います。それもおみちの教えではお導きって言うんですけれどそれでも。
「はいはい、だからちっち」
「今日も頑張ってね」
 皆どっかへ行っちゃいます。ついでに新一君も。
「帰ろうかしら」
 ふと思いました。けれど何か気が変わって残りました。このまま帰ってもよかったんですけれど。どうしてかは自分でもわからないです。
 暫くしてその新一君が戻って来ました。にこにことした顔で。
「お待たせ」
「待ちたくはなかったわ」
 憮然とした顔と声で答えました。
「何でこんなところでも新一君と」
「まあいいじゃない」
 それでも新一君は相変わらずにこにことした声で。こんなに楽しそうなのが全然わかりません。私はいつも迷惑しているっていうのに。
「これも何かの縁で。お導きで」
「新一君もそれ言うのね」
 皆と同じことを。まあおぢばにいるからですけれど。
 それでもまあ。一緒にいるし。新一君に声をかけました。

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