猫娘と入学編
NO.010 爆豪との戦い、新たな個性
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
訓練が始まって先に爆豪と飯田が中に入っていき、その5分後に出久たちが屋内へと入っていった。
さらにはその地下フロアでオールマイトと生徒たちがモニターで様子を窺っている。
もし何かの不祥事が起きたらいつでも訓練を停止できるようにオールマイトも逐一チェックは欠かさないでいるのだ。
「(さて、緑谷ガール……今は一生徒として採点させてもらうぞ? とは言え、カッコいいところを見せてくれよ?)」
オールマイトの見るモニターの先では中へと侵入してさっそくなにかを試している出久の姿が映し出された。
出久は猫耳を動かしているみたいであり、おそらく音などを確認しているみたいだ。
「なんか、見ていて可愛いよな緑谷。ああやって耳を動かしているところも萌えるぜ!」
「だよなだよな!?」
上鳴がそう言って笑みを浮かべて和んでいて、峰田も同調したのか何度も頷いていた。
女子たちもそんな緑谷の動きに癒しを感じていたり。
「ですが……緑谷さん、大丈夫でしょうか? 爆豪さんとはなにかの因縁があるご様子ですが……」
「だよね。個性把握テストでも突っ掛かっていたしね」
八百万の発言に他のみんなも同じ気持ちだった。
あれはかなりのものがあると誰から見ても明らかであるからだ。
「まぁ君達。今は様子を見ていようか。爆豪少年がなにか不祥事を起こすかもわからんが、いざって時は中止にすればいいからな」
オールマイトの言葉に全員は頷いた。
室内へと入っていった出久とお茶子はさっそく調べようとしていた。
「デクちゃん。ここからどうしよう?」
「待って。今から音を確認するから……」
出久は猫耳をピーンと伸ばして爆豪と飯田の現在位置を割り出している真っ最中だった。
そして分かった事は、
「飯田君はここから五階のフロアの中心にいるね」
「って、ことはそこに核爆弾があるんだね!」
「多分……そしてかっちゃんは……もうすぐそこに来てるね! 多分奇襲をしてくると思う」
「どうして分かるの……?」
「良くも悪くも長年の付き合いだからね。僕が相手をするから麗日さんは隙を見て上に向かって僕が来るまで隠れていて!」
「うん。わかった! 頑張ってねデクちゃん!」
そして二人は先へと進んでいき、思った通り曲がり角で爆豪がいきなり飛び出して真っ先に出久へと攻撃してきた。
だが出久は先読みしていたので危なげなく爆豪の腕をかわして腕を掴み、そのまま力をこめて壁へと投げ飛ばした。
投げ飛ばされた爆豪は壁にぶつかる直前に爆破をして激突を免れたが、その目つきは怒りに燃えていた。
「てめぇデク……。俺の動きを読んでやがったのか!?」
「忘れた? かっちゃん、今の僕は猫なんだよ? 音に敏感になっているからかっちゃんの
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ