32部分:第六話 レポートその一
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じになっちゃいました。それも皆。
「自分で気付くべきだけれど」
「それもねえ。肝心のちっちがこんなのだと」
「だから何が言いたいのよ」
全くわからなくてイライラしてきました。はらだちですね。
「わからないんだけれど、私」
「まあわからないならそれでいいから」
「そういうこと」
「全く」
皆何を言っているんでしょう。何はともあれその話は終わることになりました。
「とにかくね、ちっち」
「ええ」
「少しは考えなさい」
「少し以上にね」
「ちゃんと考えてるわよ」
だからわからないんですけれど。皆の言っていることが。それでも皆は私を見ています。それも責める目になっちゃっています。
「本当に」
「だからもういいわよ」
「そうそう」
「それよりね」
話が別の方向に行きました。
「この後どうするの?」
「どうするって?」
「参考館でも行く?」
不意に一人がこう提案してきました。天理教の博物館です。かなり色々な資料があって勉強に役立ちます。場所は大学のすぐ側です。天理高校と向かい合っています。
「レポート書かないといけないし」
「ええ、いいわよ」
私も同じなんで頷きました。そうしたことで結構参考館を使っています。何かと側に資料が揃っているんで天理大学は勉強し易い場所です。
「じゃあそれでね」
「決まりね」
「ええ。それじゃあ」
皆で参考館に行きます。何か珍しく勉強をしようって学生らしい気分です。とりあえず中に入るまではそのままの気持ちでいました。
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