猫娘と入学編
NO.008 個性把握テスト
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∞の数値を叩きだして抜くものがいなかった。
「麗日さんすごいね!」
「出久ちゃんもすごいよー!」
二人はあははと笑いあっているけどすごいの一言である。
爆豪の目つきがすごいことになっているのが何よりもの証拠だ。
第六種目・上体起こし
これはさすがに出久も常人くらいの回数だったので逆にすげーと言われていたり。
第七種目・長座体前屈
ここで猫の個性が日の目を浴びた。
身体が柔軟なために足に手が完全に引っ付いているのだ。
その件で脚に埋もれている胸を見て、
「緑谷の押し潰れた胸……! はぁはぁ……!」
と峰田の気持ちを高ぶらせていた。
第八種目・持久走
これに関してはまだスタミナはそんなにないので普通の結果だった。普通というにはすごかったけどもね……。
そしてすべての競技が終わって、結局総合一位は出久だったので、
「主席はすごいな……」
「見た目に騙されちゃいけないな」
「本当におんなじ女子なのぉ?」
と言われていたり。
ちなみに相澤の言った除籍というのは嘘で、合理的虚偽だったことが告げられて最下位の峰田はホッとしていたとかなんとか……。
それから色々あって下校時間になった。
「でもー、やっぱり出久ちゃんはすごかったねー!」
「そんな事はないよ。でも今までの努力の成果って奴なのかな?」
と、お茶子と一緒に帰り道を歩いている時だった。
後ろから、
「緑谷君に麗日君、ちょっといいかい?」
「あ。飯田君だ。どうしたの?」
「いや、一緒に帰ろうと思ってね。ところでさっそく聞きたいのだが緑谷君。爆豪くんが言っていた『デク』というのはどういう意味なんだい?」
「あぁ、それね……。あはは、それって昔からかっちゃんが僕の事を無能なデクって感じで呼んでいたんだ」
「蔑称か……あの男はつくづくどうしようもないな……」
「本当だよ! でも、デクって良い響きだと思うな! なんか頑張れって感じのデクって感じで!」
「デクでいいです!」
「いや、いいのかい!?」
飯田は思わずツッコミを入れる。
「それじゃこれからデクちゃんて呼ぶけど、いいかな?」
「うん。そっちの方が色々な意味で呼ばれ慣れてるから大丈夫だよ」
「俺は緑谷君で通させてもらうからな。本人はいいと言っていても元は蔑称なんて使えないからな」
「うん、わかったよ」
そんな感じで三人は仲良く下校していったのであった。
ちなみに他の人の目線だと飯田が一人だけ女子に混ざっている感じだったので妬みの視線を浴びせられていたとか……。
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