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転生とらぶる
番外編071話 if ゲート編 07話
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政治屋が大多数を占めるこの日本という国に、民主制という制度は民度的に無理がある。
 いや、今は日本の政治に関して何かを考えている場合ではなかったな。
 それに、日本と付き合っていく事になるだろうシャドウミラーの代表としては、その付き合っている国の手足が有能であっても頭が無能であるというのは、取りあえず安心出来る要素だ。
 まぁ、そういうのは使い捨てにする勢力ならという事であって、本当に信頼する同盟国という扱いには絶対に出来ない国だが。
 ともあれ、今のこの国会の状況をTVで見ている面々に、シャドウミラーの力が理解出来るようにして貰う必要があるか。
 かといって、PTとかの人型機動兵器を見せるのはちょっと面白くない。
 いやまぁ、視察団の連中にもう見せているのだから、その辺りは今更って気もするが。
 となると……

「そうだな、1つ面白いものを見せてやろう」

 そう告げ、国会の中にいる政治屋達の視線が俺に集まっているのを感じながら、呪文を唱える。

『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』

 その言葉と共に、俺の後ろの空間からグリが姿を現す。

「ガアアアアァ?」
「っと、グリ。足下に気をつけろよ。下には餌にしか見えない奴がいるが、取りあえず踏んだりはしないでくれ」
「グルアアアア」

 俺の言葉に、グリは短く鳴く。
 足下に視線を向け、人を踏み殺さないように、そして椅子とかそういうのを壊さないようにと注意しているグリを見て、俺は再びマイクに向かって喋る。

「グリフィンドラゴン、という種族のモンスターだ。俺達はこういう奴がいる世界で普通に戦ったりしてる」

 俺の言葉に、グリは無言で周囲を見回す。
 グリにしてみれば、このような場所というのは初めて見るだけに、とても興味深いのだろう。
 固まっている政治屋達には分からないだろうが、周囲を見ているグリの視線に好奇心が宿っているのは、俺にはすぐに理解出来た。
 俺以外にも、ロウリィはそんなグリを興味深そうに眺めている。
 ……恐らく、ロウリィならグリを相手に互角に戦えるんだろうな。
 何だかんだと、ロウリィは生身での戦いという条件が付くが、かなりの強さを持つ。
 また、亜神ということで不死身性を持ち、銃弾とかを食らっても死ぬような事はない。
 いやまぁ、少しの間行動不能にはなるらしいが。

「さて、俺達シャドウミラーがどのような国家なのか、それは理解して貰えたと思う。正直なところを言わせて貰えば、この国……どころか、この世界そのものと戦っても俺達が勝つと、そう断言出来るだけの力は持っている。……グリ」

 その言葉に、グリは少しだけ残念そうに俺に顔を擦りつけると、そのまま姿を消す。
 ネギま世界の魔法界に戻っていたのだ。

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