番外編071話 if ゲート編 07話
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いんだから、ちょっと早いような気もする。
途中でピニャとボーゼスは車から降り……ん? あっちで待ってるのって、エザリアじゃないか?
まぁ、交渉とかをするんだから、シャドウミラーからエザリアが来てるのも当然か。
エザリアも俺に気が付いたのか、視線を向けると小さく頷いてくる。
それが何を意味しているのか、俺は知っている。
何でもこの国では政治家ではなく政治屋が非常に多く、アメリカや中国のペットのような奴も多いらしい。
また、シャドウミラーが民主主義を重視しない軍事国家という事で、何か勘違いして自分達の方が上だと思い込んでいる者も多いとか。
そういう意味で、シャドウミラーお得意の砲艦外交をするようにと、エザリアからは前もって言われている。
ようは、シャドウミラーを敵に回した場合、一体どうなるのかをしっかりと見せつけておく事が重要だという訳だ。
……さて、一体どうなるのか。それはそれで、結構楽しみではあるな。
そんな風に思いながら、俺は再び動き出した車が停まるのを待つのだった。
いや、予想はしてたけど、この国の政治家は凄いな。
というか、こういう連中が政治家で本当に国を動かせるのか?
こういう連中を見る限り、民主主義が進んだ政治だというのは、ちょっと疑問を抱く。
帝国軍との戦いで殺すのはやりすぎだとか、向こうから攻撃してきてもこっちからは攻撃しないで話し合いで解決するべきだとか……それ以外にも様々。
……テュカとロウリィの年齢で国会中が騒いだが、エヴァという存在を知っている俺にとっては、その辺りは別に気にする事ではない。
向こうの質問している議員……幸原みずきとかいう女は、自分の思い通りに話が進まないようで、見るからに苛々していた。
政治家がそんなに素直に感情を顔に出してもいいのか? と思わないでもないのだが、日本の政治家ならそれが普通なのだろう。
ともあれ、最後に質問されるのが俺になる訳だが……
「アクセル・アルマー代表。シャドウミラーという国が、軍事独裁政権であるというのは本当の事でしょうか?」
「独裁ってのはどうかと思うが、軍事国家であるというのは間違いないな」
「何故、軍事国家などという、野蛮な国家にしたのでしょう?」
「へぇ……野蛮、ね。それなら俺も聞きたいが、何故この日本という国はあんたみたいな役にも立たない政治家……いや、政治屋をわざわざ好き勝手に動かす衆愚政治の極みみたいな国家体制を敷いてるんだ?」
ピタリ、と。
俺の言葉に国会内が静まり……だが、次の瞬間には与党野党関係なく俺を野次ってくる。
そうして野次ってくる連中に向け、1人ずつ殺気を向ける。
当然政治屋の類に殺気を感じ取るような能力はないだろうが、それでも濃密な殺気を向け
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