EATING 21
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「およ?翼君?」
自販機でMAX缶コーヒーを買い、横のベンチで飲んでいると声をかけられた。
「あ、栞」
「珍しいね。君がここにいるのって」
「そうかな?」
栞が隣に座った。
「そうだよ。君って結構秘密が多いじゃん」
「まー、BT保持者だしね…」
羽をくいくいと動かす。
「うーん…やっぱりその羽気になるなぁ…
神経かよってるんでしょ?」
「うん。あんまりさわらないでくれ」
「わかった。で、アタシ達の隊長知らない?」
「さっき太刀川見掛けたから風間を呼び出したよ。
たぶん今頃本部長と一緒に太刀川を絞ってる」
「ならいいや。アタシの用事もそれだったし」
「そ。MAX缶コーヒー飲む?」
「んー…貰おうかな」
「はい」
「へ?」
「あ、ごめん。飲みかけ嫌だよな。
もう一本買うよ」
ベンチから降り、自販機に金を入れる。
「え?いやって訳じゃないよ。
それに年下に奢ってもらうのは…」
「いいよ、さっき風間から300円貰ったし」
「風間さんが?」
「太刀川捕縛の報酬」
「い、いや、やっぱりいいよ。
それにカロリーとか気になるし…」
「あっそ」
「だからさ、それちょうだい?」
と栞が俺のMAX缶コーヒーを指した。
「ん。はい」
栞に持っていたMAX缶コーヒーを渡し、自販機の返金レバーを押す。
「あー…この甘みがアタシを癒してくれる…」
「おっさん臭いぞ栞」
「おぉぅ…思春期女子になんて事言うのかね…。
はい、ありがと、返すね」
「ん」
返されたMAX缶コーヒーを飲み干し、ゴミ箱に捨てる。
「躊躇無いね…間接キスだよ?」
「陽乃と夜架といっつもしてるから馴れた」
「ボーダー男衆が聞いたら君刺されるよ?」
「刺される訳無いし刺されても死なない」
「うわぁ…」
「んだよ」
「なんでもなーい。じゃ、アタシはここらで失礼〜」
そう言って栞は立ち上がり、手を振りながら歩いていった。
「なんだあいつ…?」
side out
「うぇへへ…翼きゅんと間接キスしちゃった…」
「うわぁ、引きます。ドン引きです」
と菊地原。
「宇佐美先輩…流石にフォローできません…」
歌川もどうしようもないという顔だ。
「宇佐美、死にたくなければその話をやめろ」
「え〜なんでですか隊長〜嫉妬ですか〜?
うぇへへ…うぇへへ…翼きゅんの唇…」
「忠告はしたぞ宇佐美」
風間の一言の後、菊地原と歌川の顔が真っ青になった。
「主様の唇が、ど
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