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ハルケギニアの電気工事
第22話:平和だね〜!
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り投擲しました。
 放物線を描いて飛んでいくおもりを見つめて、レビテーションでさらに遠くに飛ばします。300メール位飛ばした所で海に落とし、十分に沈んだ所で糸を引き始めます。
 ゆっくりと糸を引いていくと、100メール位引いた所であたりがありました。後はタイミングを合わせながら糸を巻き取っていきます。電動リールでも有れば楽なんでしょうけど、ここでは手の力しか有りませんから5分位掛けて岸まで引き寄せ、ようやく魚の姿が見えました。
 体長50サント位の見た事のない魚です。急いで練金で砂のゴーレムを水際で作ります。ゴーレムの分だけ砂に穴が出来、その中に海水が入って小さめのいけすが出来ました。
 引き寄せた魚をそのままいけすに入れて、針を外します。アルメリアさんが帰ってきたら見て貰いましょう。
 すぐに釣り針に新しい虫を付けて、また沖に投擲します。今度は何も掛かりませんでした。虫を変えながら都合10回、投擲を繰り返し、最終的に色々な魚を4匹釣る事が出来ました。こんな物で良いでしょう。食べられる魚がいればいいのですが。
 釣り道具を片付けて、そろそろ夕食の準備に入ります。

 竈に火をおこして、食料庫から出した野菜とソーセージをフライパンで炒めます。
 次は鶏肉を焼いて、水で溶いた蜂蜜を掛けてさらに焦げ目が付くまで焼きます。
 焼いている途中でアルメリアさんが帰ってきました。生簀に気が付いたようで、中の魚を覗いていましたが、首をかしげているようです。
 焼き上がった鶏肉を皿に取り、先に炒めた野菜炒めをその横に盛りつけ、やかんを火に掛けました。

「アルメリアさん、お帰りなさい。」

「ただいま。この魚はどうしたんだ?」

「今日は早く上がったので釣りをしてみたんです。一応釣れたのですが、食べられるか解らなかったのでアルメリアさんが帰ってくるのを待っていたんですよ。」

「いったい何処に釣り道具があったのかも聞きたいが、まあ良い。この黄色の魚は毒があるから食べない方が良いだろう。後は大丈夫、結構旨い魚だ。」

「それは良かった。早速焼いてみますか。」

 その後、魚の内臓を取って木串を刺し、塩を振ってから火の近くに立てて焼きます。焼いている間にパンを切って食事を始めました。今日の夕食も、とても美味しくできました。 今日の出来事を話ながら、夕食も進み、焼き上がった魚も二人で食べて、だんだん暗くなる海を見ながらお茶を飲む頃には、お腹もいっぱいになってすっかり満足していましたね。

 本当にリゾート地の海辺で、となりに美人を座わらせて、のんびり休暇を取っているような気持ちになってきましたよ。屋敷で働いているみんなには申し訳ない気もしますが、頑張ってゴムの樹液は持って帰りますから、それで許して貰いましょう。

 今日も良い気
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