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ハルケギニアの電気工事
第22話:平和だね〜!
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ファーレ』のすごさは良く判ったが、確かにそれでは誰も着いてくる事は出来ないだろうな。まあ、人間の事情は我々エルフには関係のない事だが、アルバートが自分の責任を考えて、気をつけて行動する事だな。皇子と言う事は抜きにしても何かあったら両親が悲しむのだからな。」

「はい。判っているつもりです。」

「なら、良い。話は戻るが、テキーラというのは旨いのか?」

「旨いと思いますよ。私は飲んだ事がないので確かな事はいえませんが、結構有名らしいですから。」

「ふむ。それは是非作って見たいものだな。」

 そんな話をして、昼休みを過ごしてから、午後の作業に掛かりました。アルメリアさんは今度は南の方に行くそうです。
 僕は。ゴムの木を見て回って、樹液の採集状況を確認してきましょう。時間があれば、もう少しゴムの木を探して見ても良いですし。

「『ヴァルファーレ』。それではゴムの木の様子を見てきますね。ついでにもう少しゴムの木を見つけられるか調べてきます。周囲の監視をお願いしますね。」

[判った。気を付けるのじゃぞ。]

 すっかり通り慣れた森の中を進み、ゴムの木の所につきます。
 一通り樹液の採集状況を確認してから、地図を見ながら他にゴムの木が有る所を考えてみます。現在地図上には16個の印が付いていますが、どれも最初に見つけたゴムの木から南西の方向にあります。距離的には大体500メール、幅40メールの範囲でしょうか。この延長線上に他のゴムの木があると見て間違いないでしょう。
 それにしても、だんだん調査範囲が大きくなってきて、ベースキャンプからの移動時間が掛かりすぎるようになってきましたから、一人で採集するのはこの辺が限界になりそうですね。
 今回の収集は、この範囲内だけで諦めましょう。ここで3日位採集を続ければ、それなりの量を集められると思います。
 そう決めると、戻りながら樹液の採集状況を再度確認し、ベースキャンプに帰ります。
 かなり時間の余裕が出来たので、釣りでもしてみましょうか。

「『ヴァルファーレ』、帰りました。」

[ずいぶん早いお帰りじゃな。どうかしたのかえ?]

「どうも、樹液採集の作業範囲が一人で出来る限界になってしまったようなので、新しい木を探すのをやめて、この状態で採集を続ける事にしました。ゴムの木も16本有れば十分な量を集める事が出来るでしょうからね。」

[それも良いじゃろう。それで、余った時間で何をやるのじゃ。]

「そうですね。釣りでもして夕食の食材を増やしましょうか。」

 そう言いながら、『王の財宝』を開いてしまって置いた釣り道具を引っ張り出します。次に近くの砂浜の岩をひっくり返して虫を探します。適当な虫を何匹か集めて、一匹を釣り針に付けて水際から沖に向かって思いっき
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