第22話:平和だね〜!
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すごい発見です。テキラリュウゼツランはテキーラの原料になりますし、ケイアップルはそのまま食べても良いし、ジャムなどの加工品にもなりますからすばらしい特産品になるはずです。
夢中になって絵に見入っていると、アルメリアさんが不思議そうに言いました。
「その絵がどうかしたか?」
「この絵の植物は何処にあるか覚えていますか?」
「ああ。大体の場所は記憶しているが?」
「良かった。この植物はとても貴重な物です。こっちはテキーラという強いお酒の原料になるし、こっちの実はそのまま食べても良いし、ジャムなどの加工品にもなる美味しい実です。」
「こんな植物がか?それは驚いたな。良いものを見つけたようだ。それにしても何でアルバートは、そんな事を知っているんだ?」
「以前ゲルマニアの皇城にある書庫で東方の書物を見た時に、絵と一緒に載っていたので覚えていたのです。」
「そうか。昨日聞いた時も気になっていたんだが、アルバートはゲルマニアの皇帝とやらと親しそうだが、どういった関係なんだ?皇帝というと、そちらの世界ではかなり偉い人物と聞いていたように思うが、こちらの物を土産に持って行ったり、書庫に入って書物を読んだりしているのを見ると、けっこう頻繁に皇城とかにも行っているようだが。」
疑問が疑問を生んでしまいましたね。これはちゃんと話しておかないといけないようですね。
「あまり自分でも認めたくない事なので話さなかったのですが、実は私の母が現ゲルマニア皇帝の娘だと言う事が私が3歳の時に判りまして、結果、私は皇帝の孫になるそうです。その上、現皇帝には王子が居ない為、私が現在の所皇位継承権第1位の皇子という扱いになっています。」
「アルバートが皇子様?冗談じゃないんだな?おいおい、仮にも皇子様が一人でこんな遠くに来て良いのか?ゲルマニアがどれくらいの大きさの国か判らないが、話の感じでは相当大きな国なのだろう?皇子を一人で旅に出すほど護衛に付ける兵隊がいないとも思えないのだが。」
「それは、『ヴァルファーレ』がすごすぎるからですよ。ゲルマニアにいるどの幻獣を連れてきても、『ヴァルファーレ』に着いてこられないので諦めたというのが真相です。今回の旅でも時速900リーグから1000リーグで飛んできましたから。風竜ではとても追いつけません。」
「そのスピードはいったい何なんだ。本当にそんなスピードで飛んだら吹っ飛ばされて、アルバートが乗っている事なんて出来ないはずだぞ。万に一つ、乗っていられたとしても呼吸はどうなるんだ?」
「そこの所は、『ヴァルファーレ』がシールドしてくれているので大丈夫です。その気になればもっと早く飛ぶ事も出来ますが、乗っている私には全然影響がないように出来るのですよ。」
「は〜・・・。『ヴァル
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