第22話:平和だね〜!
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がら、南西の方向に1時間くらい探して、新しいゴムの木を5本見つけました。この5本にも幹に傷を付けて容器をセットしておきます。
この辺で、そろそろ良い時間になったので一旦ベースキャンプに戻ります。途中の泉で水をくんで飲み水も確保できました。
「『ヴァルファーレ』ただいま。異常有りませんか?」
[うむ。特におかしな事はないぞえ。]
「アルメリアさんはどの辺にいますか?」
[大体南西の方向、2リーグの所じゃ。此方に向かって戻ってきているようじゃな。]
「有り難うございます。それじゃあ、昼食の準備をしておきましょう。」
竈に火をおこし、鍋に水を入れて掛けます。沸騰したら持ってきた豆と塩漬肉を入れてハーブを少々入れてから蓋をしておきます。20分くらい煮込んでから塩とこしょうで味を整えて少し火から離しておきます。
鍋が煮えるのを待つ間に、フライで飛んで椰子の実を2個取ってきました。
それから、白パンを切ってバターを塗ってから、ソーセージに木の串を刺して火のそばに立てておきます。後はやかんに水を入れて火に掛けて準備完了です。
昼食の準備に30分位掛かりましたが、アルメリアさんはまだ戻ってきません。そのまま待って、さらに15分位たって帰ってきました。
「お帰りなさい。」
「ただいま。もう帰っていたのか。」
「ええ。お昼の準備が出来ていますから、手を洗って来て下さいね。」
アルメリアさんに水を入れた洗面器を渡します。手と顔を洗ってアルメリアさんが戻ってきたのでご飯にしましょう。
深皿に豆と肉のスープをよそい、白パンに焼いたソーセージをのせて食べます。
アルメリアさんの食欲に合わせて、多めに作っておいて良かったと思いながら食事を終え、お茶を飲みながら午前中の成果を報告しあいます。
「私の方は、新しくゴムの木を5本見つける事が出来ました。午前中に合計16本とも樹液を採集する容器を付けてきましたよ。」
「頑張っているな。私の方は、南西側の調査を行ってみた。色々な植物を見つける事が出来たぞ。」
そう言って、スケッチを見せてくれました。
初めてアルメリアさんの絵を見せて貰いましたが、とても上手で綺麗な色も塗ってあるのでどんな植物なのか良く解ります。どうやって色を塗っているのでしょうね?
スケッチは15枚有りましたが、その内の2枚が気になりました。どこかで見た事のあるような植物です。
片方はたしか南アメリカかメキシコあたりが原産のリュウゼツランの一種に見えます。何でこんな北アフリカ(?)に自生しているのでしょうか?絵の特徴から、テキラリュウゼツランだと思います。
もう片方はたしか生前新しく発見されて一部で柑橘類の代わりに栽培が期待されているケイアップルですね。
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