29部分:第五話 彩華ラーメンその六
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」
「急にどうしたの?」
「もう食べ終えたの」
見たら。丼には麺も具も全くありません。奇麗に食べちゃっています。
「ラーメンの特大を」
「これ位普通でしょ」
「そうかしら」
新一君の返事に首を傾げます。
「そうは思わないけれど」
「先輩が遅いんじゃ?」
そのうえで逆にこう言い返してきました。
「まだ大分残ってるじゃない」
「遅いかしら」
言われるとそうかも、なんて考えます。
「まあいいかな。そこは人それぞれ」
新一君は急にリベラルになりました。
「僕は待つからさ。ゆっくりと食べてよ」
「悪いわね」
そう新一君に謝ってから食べるのを再開します。その間に新一君は漫画を持って来て読みだしました。見れば何かや九万がみたいです。
「野球?」
「うん、最近この漫画読んでるんだ」
何か表紙を見たら随分派手なユニフォームです。何処かで見たような。
「バファローズをメインにした漫画でさ」
「またそこなのね」
本当に近鉄が好きなんだなあ、って思います。今あのチームは親会社は違うのに。
「やっぱりあの豪快な野球がいいんだよ」
「巨人だって豪快よ」
「あそこは問題外だよ」
新一君は急に不機嫌な顔になりました。
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