CAST 26
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って童貞かつ処女ですよね?
童貞はともかく処女は私にくださいよ…」
何言ってんだこいつ。
「白夜様のパンツに手を突っ込んでもいいですか」
「やってもいいけどやった瞬間スキマ開いて水波のパンツの中に繋げるよ?」
「チッ…」
「こらこら。女の子だろ」
「まぁ、いいです。そろそろ起きますか?
二度寝しますか?」
今日は何もないな…
「二度寝しよう」
「わかりました。白夜様こっち向いてください」
「んー?」
寝返りを打つと、ギュッと抱き締められた。
「白夜様」
「なに?」
唐突に顎先を触られた。
クイと上を向かされ…
「んむっ!?」
え、嘘?なんで?訳がわからない。
なんでこうなってるの?おかしくない?
「私のファーストキスです。
白夜様の事はこの命に代えても御守りします」
え?何言ってんの?
「ではおやすみなさい」
side out
二度寝した水波が目を覚ますと、ベッドに腰かけた白夜がぶつぶつ呟いていた。
「おはようございます白夜様」
「ふぇ!?あ、うんおはよぅ!?」
「どうしました?」
「どうって、いや、おま、さっきの…」
「特に深い意味はありませんよ」
「いや、ファーストキスだったんだろ?」
「白夜様が童貞も処女もダメと仰るので。
こちらのファーストキスを差し出しただけですが?」
「いや、そんなかんたんに…」
「私が好きなのは白夜ちゃんです。
私百合だって言いましたよね?」
「あぁ、そ、うん。じゃぁ男に戻るから」
「どうぞ御好きに」
白夜が能力で再び性別をひっくり返した。
「白夜様」
「何?」
「朝食を作りますので少々お待ち下さい」
水波はベッドから抜け出し、白夜の私室から出る。
「この朴念仁…男でも女でも容姿変わらないんだから気付きなさいよ…」
その声はドアに阻まれ、白夜の耳に入る事は無かった。
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