暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
葛藤-コンフリクト-
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を救われ、反撃に転じたネクサスはジュネッスブラッドにチェンジ、相手の顔面に向けて光刃を飛ばした。
〈パーティクルフェザー!〉
「シュッ!!」
バグバズンの顔に直撃し、相手がもだえたところで体を起こしたネクサスは、今度は拳を繰り出した。ようやくのしかかりから開放されたネクサスはすぐに立ち上がろうとするも、太ももに入った傷の痛みですぐに膝を着いてしまった。
「グゥ、オォ…」
優勢だったのに、とんだドジで苦境に立たされるとは。やはりこの手の化け物との戦いは楽ではないということか。
すると、バグバズンは背中に隠していた翼を広げだし、宙に浮いた。空から奇襲をかけるつもりか?膝を着いたまま、身構えるネクサスだが、その予想は外れた。
バグバズンは宙に浮いて、彼に向けて背を向けたのだ。
(逃げるつもりか!?)
もはや自分に勝てないと思って怖気ついたのか。だが…
ネクサスは背後を振り返ってティファニアたちを見る。遠くから出少し見えにくいが、酷くおびえきっている筈だ。もしここでこいつを逃したら愛梨やティファニア、憐たちにも…学校や町の皆にも危害が及んでしまう。自分の見えないところで誰かが傷つけられるのだ。
そんなこと許しておけないし、それを防ぐだけの力がある以上…
ここで仕留めるだけだ!
「ウウウゥ……」
上空に向けて飛び逃げようとするバグバズンに狙いを定めたネクサスは、L字型に両腕を組み上げる。組み上げられた右手から、青白く光る光線が、バグバズンに向けて放たれた。
〈オーバーレイ・シュトローム!〉
「ジュア!!…ッ!」
光線は、バグバズンに直撃した。着弾と同時に全身が青白く発光、中空でバグバズンの全身は粉微塵に弾け飛んだ。
突如自分の足に痛みを覚え、彼は光線の放射を中断した。
(く…!!)
なんとか幸いにも倒せたようだ。バグバズンにやられた足の傷が堪え、ネクサスは傷口を押さえる。一度傷を治療しないといけない。それに、あいつに襲われていたティファニアたちのことも心配だ。
そんなネクサスの怪我の具合を見かねて、ゼロが左肩を貸してきた。
「無理すんなって。肩貸してやるよ」
「…済まないな。助かったぞ、平賀」
「いいってことよ。同じウルトラマン同士、助け合ってなんぼだろ」
気さくに礼を受け取るゼロを見てネクサスは、さっきまで熾烈な戦いを繰り広げていた分、張り詰めていた心が軽くなった気がした。
「それにほら」
ゼロは、残った右手で地上を指さすと、地上からは二人の巨人に向けて「ありがとーー!」と手を振る子供たちがいた。その傍らには、ティファニアもいる。胸に手を当てほっとしているためか、巨人たちが苦戦したこともあって、見ていて気が気でなかったに違いない。
(ティファニア、無事でよかった…)
それは、ネクサス…シュウも同じであった。だ
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